シャンパン・スパークリングワイン/おすすめのスパークリングワイン

この最新型スパークリングで夏を乗り切れ!(3ページ目)

『この味で、この値段!?』のコノスルが、すぱっと爽やかなスパークリングを発売。早くも人気で売り切れ続出のスパークリングは、暑く長い夏を乗り切る強力な味方になりそうだ。

執筆者:橋本 伸彦


さらに南極に近い畑へ


南米大陸の西岸に細長い国土があるチリ。南緯37度あたりにビオビオがある
このワインに使うブドウの産地はビオビオ・ヴァレー地区。ブドウの産地は細長いチリの中部に集中している。その中で、一番南のほうにあるのがビオビオである。南半球にあって南極に近くて涼しいから、爽やかな酸味と澄んだ香りの豊かなブドウができる。そんな訳で、スパークリングワインに適したブドウが出来るのだ。

以前からコノスルは、ゲヴュルツトラミネールやリースリングのように涼しい気候に向いた品種で一部、ビオビオ産を使っている。リースリングを初めてビオビオに植えたのは、ほかならぬコノスルなのだそうだ。

温暖なチリにあって比較的涼しいブドウ産地としては、首都サンチャゴの辺りにあるカサブランカ・ヴァレーが知られる。カサブランカはビオビオから600キロメートルほど北、ブドウ栽培地帯のほぼ北端にある。一見ビオビオとは逆に暖かいように思えるが海に近く、南極側から来る低温の海流に冷やされるのだ。

同じシャルドネでも中央部の産地では2月中旬に収穫するがカサブランカでは4月20日頃に摘み取るというから、時間をかけてゆっくり熟し、風味の豊かなブドウが出来る。コノスルの上級ワインのうち、ピノ・ノワール、シャルドネ、ソーヴィニヨン・ブラン、ゲヴュルツトラミネールでカサブランカ産のブドウを使っているワインがある。

チリのワイン産地の南端と北端だけを例に挙げたが、他にもマイポ、ラペル、コルチャグアなど、チリには全部で10地域ほどある。こうした地域毎に気候が違って、得意とするブドウ品種がある。各地区のブドウをうまく使い分けることが、コノスルのように生産量の多いメーカーにとって重要なのだ。

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