リプトンは日本国内で一番有名な紅茶のブランドだと思います。1980年代より缶入り紅茶も販売されていました。当初は三国フーズ(三国コカ・コーラの子会社)が販売していましたが、それと並行してペプシ、森永乳業からも販売されていました。最近ではサントリーが販売しているのですが、商品ラインナップがちょくちょく変わります。
左より三国フーズ、ペプシコーラ、森永乳業、サントリー
●日東紅茶
日東紅茶といえば三井農林の紅茶ブランドですが、一時期缶入り紅茶も販売していました。三国コカ・コーラは三井物産が親会社なので、リプトンではなくて三井グループの日東紅茶を販売すればいいのに、どうしてリプトンだったのでしょうか。
どうして缶入り紅茶飲料が缶コーヒーのように長続きしないのか、それは『飲まれ方』にあるのではないかと思います。缶コーヒーは朝昼晩と仕事の合間、休憩時間と飲む機会がたくさんありますが、缶紅茶は10時3時のティータイムかランチの時くらいしか飲む機会がありません。缶コーヒーみたいにガブガブ飲むものではないわけです。気合を入れるのに紅茶を飲むこともありません。ゆえに販売量が少なくなり、人目に露出することが少なくなってしまうため、余計売れなくなってしまうのではないかと考えます。
今回紹介したフォーションの缶紅茶、過去の例からすると長続きしないのではと思ってしまいますが、フレンチミルクティーはティーオレとは違い、軽めゆえのおいしさがありますので、ずっと継続して販売してほしいと思います。
アサヒ飲料(フォーション紹介ページ)
ブルックボンド缶紅茶(from The Archive of Softdrinks)
リプトン缶紅茶(from The Archive of Softdrinks)