グリコがスポンサーになって変わったのは番組名だけではありません。お買い物のコースも10万円・7万円・5万円となり、また、お買い物ゲームの時間切れ直前の金額合わせに買うものがグリコのワンタッチカレーになりました。そして最後に、観客席からいとし・こいし師匠が子どもといっしょに「お利口にグリコ!」というキャッチフレーズを言って番組は終わるのでした。
現在のワンタッチカレーのパッケージ。ちなみに、ミリオン出版『スーパーニュースマガジンGON!』でカレーの試食記事を書いていたカレーの女王様、ワンタッチ江崎のペンネームは『江崎グリコのワンタッチカレー』から来ています。名付け親は私です。
ここから、今回紹介するレトルト版のワンタッチカレーに話がつながります。1960年に発売されたワンタッチカレーは固形カレールーの嚆矢です。チョコレートだったかの製造機械を使って固形ルーを作ったと言われています。確かに昔のワンタッチカレーは現在の固形カレールーと違い、チョコレートくらいの厚さしかありませんでした。
当時のカレーはフレークが多かったのですが、固形ルーの手軽さが受け、ワンタッチカレーは人気となり、他社のカレーも固形ルーへの道を歩みました。『がっちり買いまショウ』のスポンサーがオリエンタルからグリコに交代した時期が、ちょうどカレーの主流がフレークから固形ルーに交代した時期と言えるでしょう。
現在グリコのカレーは『熟カレー』がメインでして、スーパー等でワンタッチカレーを見かけることは滅多にありませんが、現在も通信販売で購入することができます。以前は復刻版ワンタッチカレーもあったようです。そして今回、ワンタッチカレーがレトルトカレーとして発売されました。パッケージは昔のデザインですが、中身は現在のワンタッチカレーを使っているとのことです。