外観は従来の石造りの倉庫をそのまま流用し、中身は古き良き時代の小樽の町並みを再現。細部まで非常に造り込まれており、館内に入るなりタイプスリップした印象になってしまいます。新横浜ラーメン博物館とはまた異なるテイストで魅力的な仕上がりになっています。
肝心のラーメン店ですが、次の6店です。札幌の「すみれ」、東京から東池袋の「大勝軒」、早稲田の「元祖一条流がんこ」、渋谷の「でび」、横浜の「くじら軒」、九州博多の「一風堂」と全国のこだわりの味、話題の味が集結。どのお店も行列が絶えない人気店です。
「すみれ」
日本を代表するみそラーメンといっても過言でないでしょう。とにかくそのスープは濃厚。ニンニクやショウガ等の風味がコクを出し、濃いだけでなく奥深い味わいに仕上がっています。丼一面にはラードが覆っており、最後まで熱々のスープを楽しむことができます。
「大勝軒」
今やラーメンの1ジャンルである「つけめん」を考案したのがこの大勝軒です(大勝軒では「特製もりそば」)。昭和30年代に開店して以来、その行列は絶えることありません。日本で最も歴史ある行列店の味を小樽でも楽しめるとは夢のよう。
「元祖一条流がんこ」
とにかく塩っぱい。ただし、塩っぱいだけでなく、牛骨や豚骨、鶏ガラ、煮干し、昆布、ニンニク等でとられたスープは実に繊細。それゆえに一部のラーメンファンから圧倒的な支持を得て、今や首都圏の人気店になっています。
「でび」
以前、このコーナーでも紹介しましたが、店主はタレントのデビット伊東さん。しかしあっさりしたスープは塩とんこつともいえるその味はオリジナリティが高い。テレビの企画より誕生したラーメンだが、多くのリピーターを生み出し、行列店の仲間入りを果たしています。
「くじら軒」
「あっさりしているけどコクがある」豚骨、鶏ガラ、カツオ節、サバ節、煮干し、昆布、野菜類から作り上げられたスープは実に繊細。飲むほどにその旨さが口と胃の中に広がって行きます。96年の開店時から行列店となり、今や首都圏を代表するラーメン店です。
「一風堂」
匂いがきついという博多豚骨ラーメンの概念を打ち崩したラーメンです。豚頭とげん骨を強火で炊いたスープは濃厚ながらあっさりして食べやすい。店主はTVチャンピオン「ラーメン職人選手権」で3連覇の実力の持ち主。赤丸新味と白丸元味の2種類が楽しめます。
小樽運河食堂
〒047-0007
小樽市港町6-5
TEL:0134-24-8000
FAX:0134-24-8001
夏季営業時間:9:00~24:00(ラストオーダー22:20)