地下鉄の三ノ輪駅をスタート!
写真家の菅野ケイさんは、古地図を持参。われわれを案内してくれた。 |
前回の散歩、「鰻を食べて、新吉原界隈を歩く」では南千住の駅から吉原あたりまで歩いたところで、突然大雨に降られて中断した。今回はその散歩の続きである。
午前11時、地下鉄日比谷線の三ノ輪駅で今回の参加メンバーと待ち合わせをした。
駅のホームで「時代小説などによく出てくる舞台を歩いてみたい」とおっしゃっていた若い女性のRさんと出会った。地上に出るも、この駅の出口はいくつかあってわかりづらい。
やっと携帯電話で、山谷地区にお詳しい写真家の菅野ケイさん、若いパティシエのたむねこさんらと合流できた。
もう1人いないなぁ。ライターの岡本まーこさんも今回の散歩に参加したいと言っていたのだが…。電話してみる。出た。家にいる。というか、今起きたところだそうだ。
「なんとか合流しますので」
と言う。まあ、それじゃ先に歩こう。というわけで、とりあえず4人で歩き始める。めざすのは「土手の伊勢屋」という天ぷら屋さんだ。吉原大門の交差点の近くにあり、前回の散歩で発見したのである。そういえば、ちょうどそのときに雨がポツポツと降り始めた。そんな話をRさん、たむねこさんとしながら歩く。
土手の伊勢屋さんへ急ぐ
「土手の伊勢屋」さん。これは前回の散歩のときの写真。みんなでぜひ食べたいと言っていた。 |
今でも「土手の○○」という商号を持つ店がある。
「ドテのクスリヤ」
と看板に大きく書かれた薬局などがあった。
急ごう。めざす「土手の伊勢屋」さんは、けっこう行列ができるのだ。
しばらく歩くと左側に古い木造建築の一帯が現れる。
表は土手通りに面しているが、裏が路地のようになっている。懐かしさを感じる風景だなぁ。
裏側から行ってみる。2階建ての木造住宅は、裏側に物干し台などがある。
なんとも懐かしい風景だ。
数軒続いており、再び右に曲がって、土手通りに出ると、表に看板のかかった商店が幾つか並んでいる。その端っこ「土手の伊勢屋」さんである。11時半より少し前に到着したが、すでに行列ができていた。7、8人が並んでいる。ふと気がつけば、あっという間にわれわれの後ろにもすでに7、8人が並んでいた。すでに、天ぷらを揚げるいい香りが漂っている。