店をのぞくだけでも実に楽しい商店街
「巣鴨地蔵通商店街」の入り口。ここからはおばあちゃんの波にもまれることになる |
「徒歩10分」
「江戸時代の広重の浮世絵に残る名所」
「昔懐かしいチンチン電車も走ってます」
と書かれている。ここをまっすぐ抜けていくと、都電荒川線「庚申塚」の停留所があるのだ。
というわけで、僕たちは商店街に入っていく。懐かしいスタイルの喫茶店や食堂などが目に入ってくる。さらに土産物や衣類などを販売する店がずらりと並ぶ。
おばあちゃんの服装でよく見かける、あの服はココにあったのだ! |
と、初めて訪れたというNくんは興奮気味。何を見てもこんなセリフ。藤製の枕を見ては、
「あ、これ祖父ちゃんの家にあったんですよ。どこに売ってるのかと思ったら……」
という具合だ。
しばらく歩くとすぐに「とげぬき地蔵」がある。この「巣鴨とげぬき地蔵尊高岩寺」こそが、おばあちゃんの原宿と言われるほど、お年寄りが集まる場所になったのである。病気や痛いところを洗うと、効き目があるといわれる「洗い観音」がここにあるのだ。
この日も長蛇の列。きっと縁日のときはもっとすごいのだろう。散歩者はむしろ、縁日以外を選んだほうがいいかもしれない。
ときわ食堂の刺身盛り合わせ定食。N君はいつもどこにいっても同じものを注文するのが気になる…… |
僕はサンマの開き定食、Nくんは刺身盛り合わせ定食。おいしい。お客さんは観光客よりも地元の人が多いかんじ。とにかくお昼時ということもあって満員。さて、お腹もいっぱいになったところで、再び歩き始めた。