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強振こそすべて―松井秀喜、反攻の6月(2ページ目)

5月はメジャー自己ワーストの月間打率.184に終わったンゼルス松井秀喜。6月は「振らなければ何も始まらない」というアドバイスを受け、成績も向上。赤ゴジラの反攻がはじまった―。

瀬戸口 仁

執筆者:瀬戸口 仁

野球・メジャーリーグガイド

強く振らなければ何も起こらない―

この悩める松井秀にいい刺激となったのは、エリック・アイバー遊撃手(26)だ。アイバーは全てにおいて超が付くほど積極的で、守ってはどんな打球でも追いかけ、出塁してはひとつでも先にの塁を奪うことしか考えない。これぞ野球の基本中の基本だが、1球、1球に集中力を保ち続けることは簡単ではない。

アイバーはドミニカ共和国の出身だが、中南米出のメジャーリーガーに共通したことがある。それは、小さい頃から「振らなければ何も始まらない。強く振らなければ何も起こらない」と教えられていることだ。そこには、いい球をじっくり待って、選んで打つ「好球必打」という考えはなく、まず振ることからしか始まらない積極性が守備を含めた全ての面で重要となるのだ。

「全力でプレーする本当にいい選手」と認める松井秀は、そのアイバーに刺激を受け、失っていた積極性を取り戻し、左肩の開きも修正した。「5月の借りを返す」べく復活した”赤ゴジラ”の6月反攻は見ものである。

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