松井秀喜、エンゼルスと電撃移籍
残留論も出ていた松井秀喜。結果的にはエンゼルスへの電撃移籍という形に |
ヤンキース、レッドソックス、エンゼルスと3球団に絞られていた最終候補。その中で14日(日本時間15日)にブルワーズからFAのマイク・キャメロン外野手(36)と2年契約を交わしたレッドソックスが消滅した。すかさず松井秀の代理人アーン・テレム氏がヤンキースのブライアン・キャッシュマンGMに残留オファーの有無を尋ねたが、正式オファーはなし。そこで真っ先に獲得に名乗りを挙げていたエンゼルスと電撃合意した形だ。
ヤンキース、エンゼルスとも、出来高払いはあるにしろ、年俸は今季の1300万ドル(約11億5700万円)の半額といわれていた。しかし、この2球団には大きな“違い”があった。ヤ軍が「DHとしてしか見ていない」(キャッシュマンGM)と外野手での起用という選択肢はなかったのに対し、エ軍は「外野手兼DH」を用意。「守備をやるんだ、という気持ちは一時も薄れたことはない」という松井秀の心をとらえたばかりでなく、毎試合出場してペースをつかみたい意向も汲んでくれて、全試合出場を“確約”するVIP待遇を用意してくれたことも大きかった。