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タンパベイ・レイズ、岩村明憲2年目の進化

2007年は故障のために出遅れ、存在感を発揮できないまま終わった岩村明憲。今年2年目に入ると、遺憾なくその実力を発揮し始めている。チームを引っ張るその活躍を検証したい。

瀬戸口 仁

執筆者:瀬戸口 仁

野球・メジャーリーグガイド

改名とともに浮上するタンパベイ・レイズ

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「弱小チームが改名によって浮上?」なわけがなく、そこには岩村の活躍が一つの要因となっている
過去10年間で9度の最下位という弱小球団タンパベイ・デビルレイズが、今季からデビルを取って「レイズ」に改名すると、見違えるような変貌を遂げている。

4月27日(日本時間28日)、レッドソックスに3連戦3連勝(球団初)し、3年ぶりの6連勝でア・リーグ東地区の首位に立った。開幕10試合以上を経過しての首位は、98年の球団創設以来初の快挙。これだけだったら単なる春の珍事に終わったが、6月の半ばを過ぎてもその勢いは衰えない。選手の総年俸がヤンキースの約5分の1、レッドソックスの約3分の1も満たないというのに、ヤンキースよりも上の2位をキープし、レッドソックスと首位争いをしているのだから、大したものである。

この健闘理由をジョー・マドン監督(53)は、「粘り強く戦う姿勢はウチの強さだし、それが随所に出ている」と説明するが、快進撃を支える“主役”としてメジャー2年目の岩村明憲内野手(29)を忘れてならない。
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