監督からの絶大な信頼を集める梶山
平山に注目が集まるのは当然のことだが、このチームの鍵を握るのは梶山だろう。家長という左サイドのスペシャリストがいるにもかかわらず、反町監督が本田をあえて左サイドにしたのもこの梶山がいるからだ。トップ下を主戦場とする梶山の凄さは何といってもキープ力。2004年8月、デポルティーボ・ラ・コルーニャとの親善試合にで決勝のミドルシュートを決めた時には、現地の記者から絶賛され、「スペインでも通用する」とまで言わしめた。だが、淡白すぎるプレーが仇となり、その後はチームでレギュラーポジションを獲得するものの、本領を発揮し切れていないためにサポーターからは期待の裏返しとなる文句が飛ぶこともあった。
今回の代表ではFWと両サイドの5人が攻撃的な選手のため、守備にはボランチ1人と3バックの計4人しか割かれていない。本来ならば、トップのポジションもなくし、オールラウンダーな選手を配置するのがベストだが、それでもあえて梶山を起用するのは、反町監督が絶大な信頼を寄せているからだろう。
そして、予選では平山をはじめFW陣は当然ながら厳しいマークを受け、前線は詰まった状態になることが予想される。そこで梶山のミドルシュートが炸裂すれば、楽しい試合になるだろう。トップ下で10番と典型的なエースの称号ともいえる2つを与えられた梶山に、ぜひ注目してほしい。
<関連リンク>
スポーツナビ>サッカー日本代表