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高校サッカー、TV主導の感動話が終焉する日(3ページ目)

盛岡商が東北勢として40年ぶりに優勝して幕を閉じた高校選手権。全国のレベルが平均化されたが、その裏には選手のクラブユース流れがある。もうテレビ局が煽る感動だけでは、観客の目はごまかせなくなってきたのだ。

執筆者:杉浦 義宏

止まらないクラブユースへの流れ

高校だけでなくクラブユースへ流れるのも最近の傾向である。Jリーグを目指す高校生にとってユースは最短距離でもあり、最近では小学生からクラブの下部組織に入る子供も多数いる。そのため、有望な子供はクラブに流れる、いやクラブから流出しないという現象が起きている。

実際、来年度からJ1クラブに新加入する現高校3年生のうち、高校のサッカー部に所属する選手は16名なのに対し、クラブユースに所属する選手は26人と1.6倍となっている。それだけに、今後もクラブユースに流れる傾向は強まるだろう。

地方の高校が優勝した事で話題になった今大会だが、このままでは高校選手権よりもクラブユースの方が見ていて面白いと言われる可能性もあるだろう。そうならないために高校が高校生に実力をつけることが今まで以上に必要となってくる。昨年度優勝した野洲は山本佳司監督が地元にクラブチームを作り、そこで育った子供たちを高校に引き連れて全国制覇を果たした。また神村学園のように中学校から一貫して子供を育てるようなやり方も一つである。

TV局が無理矢理ドラマ性を持たせるだけでは、観客の目はついにごまかせなくなってきた。



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