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ジェフ、2度目の横取り被害(3ページ目)

オシム監督の就任が秒読み段階となった。万年最下位争いをしてきたジェフを優勝争いまで押し上げた最後の立役者であるオシムを手放すジェフのこれまでの苦悩を振り返る。

執筆者:杉浦 義宏

欧州路線を支えたのは祖母井GM

97年にヤン・フェルシュライエンが監督に就任してからは一貫して欧州から招聘している。これを継続できた背景には97年からGMに就任した祖母井秀隆氏の存在がある。英語、ドイツ語が堪能な祖母井氏はベングロシュやオシムに身を粉にしながら積極的に交渉してきた。オファーが多数あったオシムがジェフを選んだ理由も祖母井氏が何度も直接訪れたからだという。

横取りは何があろうと悪い

今回、オシムが日本代表監督に就任するとなるとジェフは2度目の横取りの被害にあう。横取りにあうことは、それだけ素晴らしい監督を見抜く力があるという良い意味でもあるが、美徳では済まされない。泣く子と地頭にが勝ってはいけないだろう。

今回のケースも失言から始まったとは言え、筋を通さなければならないだろう。これをきっかけに横取り合戦がJリーグ内でも始まらない事を祈り、オシムの息子であるアマル氏が頑張って父以上の結果を期待するしかない。

祖母井氏が川淵キャプテンとは仕事をしたくないと言ったそうだが、自分が苦労して培った手柄をあっさりと奪われるのだから、そう思うのは当然である。横取りは誰がやろうと、誰を取ろうと悪い事には違いない。


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