桜の開花のシーズンになってまいりました。きれいに咲く桜に思わずカメラを向けてしまいますね。しかし、桜を写真に撮ったとき、見た目の美しさとは違う写りになっていたという経験をお持ちの方も多いかもしれません。

桜を花をきれいに撮るための方法をレクチャーいたしましょう。


【各ページのポイント】
オート露出の露出の出し方について・・P1
桜の花は露出補正で・・P2
クローズアップでの露出補正の変化・・P3
枝に咲き群れた部分の露出補正の変化・・P4
桜の花をきれいに撮るポイントのまとめ・・P5


オート露出で撮っても見た目と違う写りになる理由


桜のアップ
白でもない、完全なピンク色でもない微妙な色合いの桜の花。見たままに近い色合いに撮るにはどのようにしたらいいのでしょうか。


桜の花をきれいに撮るために少しだけ、カメラの露出設定について説明しておきますね。

かなりわかりやすいように説明はしますが、もしこの部分が難しいと感じるならば、軽く読み飛ばしていただいて、P3からの具体的な撮り方の違いからご覧ください。

ビギナーの方の多くは、撮影するときにプログラムモードやオート露出設定で撮影していると思います。これらカメラ任せの露出設定でもきれいに思いのまま撮れることもあれば、見た目より暗く写ってしまったり逆に明るく白飛びしたりする写りになった経験がある方もいらっしゃることでしょう。

オート露出で撮った場合、見た目と違って写ってしまう場合があるのはなぜなのでしょうか。それは、オート露出の計り方に理由があります。

オート露出では、レンズを通して、被写体から反射して入ってくる光の量を読み取って 露出を割り出します。つまり反射する光の割合が露出に影響してくるわけですね。

例えば、同じ明るさの場所で白い紙黒い紙に別々にレンズを向けて露出を計った場合、カメラが設定する露出はまったく違う値になります。

白い紙は、明るい色なので光の反射率が高くなります。この場合、カメラは「これは明るい状況だな、平均値になるよう明るさを絞って暗く写る露出設定にしよう」と判断します。直接、レンズに光が入っている場合も同じように判断されます。明るい被写体をオートで撮ったときに全体に暗く写ってしまう理由がこれにあたります。

黒い紙では、逆に光の反射率がとても低くなります。するとカメラは「これは暗いぞ、ここはがんばって光をたくさん入れて明るく撮らなければ」と判断。光をたくさん入れるためにシャッタースピードを長くする露出になります。反射があまりない暗い色の被写体を中心にオート露出にて撮影したときに全体に白っぽく露出オーバーに撮れることがある理由はこれです。

このオート露出の基本事項を覚えておくと、いろんな撮影シーンで応用できます。


では、このオート露出で桜を撮るとどのようになるのでしょうか、次のページで解説します。