ガイド瀬川の思うフィルムカメラの現在の状況、今後の役割などについて少し述べてみることにします。
デジカメが寡占状態
瀬川の保有するフィルムカメラの一部。デジカメを主流に使うようになって、出番が少なくなっているのは事実。 |
いまカメラ販売店を見て回っても、フィルムカメラの占める割合は、デジタルカメラの売り場の1割にも満たないかもしれません。場所によっては、フィルムカメラをすでに売っていない販売店もあるかもしれません。それくらいすでにいまは、カメラといえばデジカメという寡占状態になっています。
カメラメーカー側もフィルムカメラの製造からは、手を引く状態。ニコンは、すでにフィルム一眼レフでは、2機種を残して他機種はすべて製造中止に。キヤノンにおいても、現行機種の販売はしているものの新規フィルムカメラの開発は今後はなさそう。フィルムカメラの今後の新しい道はほぼ閉ざされたと言っていいでしょう。
フィルムカメラは、すでに一般の方にとっては、「昔の道具」となってしまったと言ってもいいのかもしれません。
デジタルは環境にもやさしい
便利なデジカメは、フィルムカメラと比べると実は環境においてもとてもいいという事実があります。フィルムで写真を撮った場合、まずフィルムの現像をします。そして、フィルムからプリントに焼付けを行い、一枚の写真と出来上がるのですが、この過程に多くの廃液を出します。
フィルムを現像するのに、現像液、定着液など現像段階にわけていくつかの溶液を使い、終わればそれを捨てます。プリントを行うのにも、同様に現像液などいくつか溶液が使われます。また最後にプリントについた溶液の汚れを落とすために、水ですすぎを行い仕上げます。ここまでに使われた溶液がすべて廃液として流されることになります。
地球環境が危惧される現代において、世界全体で考えるとこれらの廃液が減るという点においては、環境にはとてもいいということは明からです。
では、廃液なども減らし、撮ってすぐに画像も見られる便利なデジカメはすべてがいいのでしょうか。
デジカメを使うことでの弊害も次のページで少し考えてみましょう。