喧嘩の効用
ただ、そのためには一度や二度の喧嘩による感情的つまずきで二人の世界の発展性に諦めを抱いていては話にならないことは明白です。ここで、喧嘩の後の修復に不可欠な互いの妥協点において前向きな妥協点 VS 後ろ向きな妥協点の違いに関する見極めが最も重要視される必要性が出てきます。
前向きな妥協点への道 八策(前提⇒ 成熟・時の流れ・優しさ・・・)
1)互いの価値観の違いを考慮しつつ、二人の関係をより良く発展させていくためには今何が必要かを考える。
2)自分自身の変化を嫌々ではなく柔軟に行える鷹揚性の拡大。
3)相手がなぜ、自分に乃至は互いの関係にそのような欲求を抱いたかニュートラルな視点に立ち考える。
4)互いの精神性のバランスが保てられるようになるまで、時間の経過と共に相手の精神的成長を待つ。
5)単なる甘えと本質的欲求の違いを見誤らない。
6)自分自身の欲求と二人で居続けるための自分自身が望むべき欲求との違いを考慮する。
7)常になぜ感情的になっているのかを自問自答する習慣を持つ。
8)相手の心の模様を可能な限り理解しようと務める。(なぜ・何に対して、相手は感情的になっているのか?)
後ろ向きな妥協点への道 六法(前提⇒ 諦め・別離・我侭・・・)
1)所詮、人間の相互理解など望むべくも無いと諦める。(似非ペシニズム)
2)他にもっといい関係を育める相手が実はいるかもしれないと安易に考える。(ダーティー・シンデレラ)
3)自分自身がいつもの自分のみを保ち続けることが自分の幸せであると断定する。(アイデンティティーの誤認識)
4)自分の欲求を受け入れてくれない相手に愛の欠如を問う。(愛への悪い甘え)
5)感情の諍いの根本原因をわけもなく相手の存在事態に求める。(相手への責任転化)
6)なぜ、自分が感情的になっているのか本質意的契機を見極めようとしない。(原因のすり替え)
さて、このような喧嘩の効用を活用するために西洋占星術の奥義のひとつを簡略化してお教えしましょう。前回、西洋占星術における月の動きを中心に見る感情のアップダウンに特化した占星術(ハート・ゲット作戦指令・占星術)をご紹介させていただきましたが、今回はいわゆる喧嘩、すなわち本人が知らず知らずのうちに持つ闘争本能の特性・本質を生まれたときの火星の星座で調べ、日常的に喧嘩の元となるその闘争本能がどのような形で表面にあらわれてくるのかをこの火星と現行の月の星座との関係を調べることによって考察していきましょう。