日本画/日本画関連情報

これが日本画の超新星だ!2008(3ページ目)

今年も今後期待される日本画家を挙げながら日本画界の一年を振り返りたいと思います。今回は特に公募展別ではなく独自の動きをしている人に焦点をあてたいと思います。

執筆者:松原 洋一

足立正平
岡崎:足立正平は多摩美を出てから中国の中央美術学院で学んで、山水風の抽象画を描いてます。とても力強くていいですよ。また、2010年に個展予定の野崎慎も将来性を感じます。
立島:野崎は今期の佐藤美術館の奨学生です。確か多摩美術大学の卒展では1点だけ作品見ていますが佐藤美術館の奨学金は写真審査なので他の作品はまだ…。丁寧に風景を描写している印象があります。期待できるこれからの作家ですね。
久保俊太郎
廣田:確か今年の卒業制作展で見た武蔵美の久保俊太郎も面白い作家だなと思いました。それと宣伝みたいで申し訳ないですが、昨年東京芸大の博士課程を終えた大島真由美も良いですよ。今度のアートフェア東京で紹介する予定です。
立島:峰岡正裕も多摩美術大学院卒で3年前の佐藤美術館の奨学生。METAの出品者で最近は個展中心に活動しています。ポテンシャルのある作家だと思うしそろそろ一皮むけて何か新しいモノが出てくるんじゃないかな。
廣田:峰岡くん、僕も楽しみにしています。何か出てきそうですよね。
伊藤清子
岡崎:ちょっと流れは違いますが、私の画廊でも個展をした伊藤清子は芸大受験に10回も失敗しているのにまったく歪んだところがなく、おおらかな性格で我が道を行くという信念が見えて、すごく今後に期待しています。
立島:伊藤清子、僕も期待しています。芸大受験10回失敗は勲章でしょう!
ガイド:確かに伊藤さんはタフだし精力的ですね。個展、グループ展はもとより、海外のアートフェアなんかにも個人で出品したりして。だけど、海外のアートフェアにはかなり怪しげなものもあるんですよね。
立島:海外のアートフェアだけじゃなくて若い作家をカモにするようなおかしな雑誌や画廊もあるから、そういう情報をこのサイトで公開してはどうでしょう。僕のところにもそういう相談結構ありますよ。作家がそういう詐欺まがいのことに引っかかるの見てられないので個人的にいろいろ相談に乗ってます。
ガイド:どこの業界もそうなのでしょうが、美術の世界にも奇怪なところがありますからね。そんなところに限ってウェブなんかはすごく綺麗に作ってあったりするんですけど。だけど、新興の小規模な業者だからといってダメとは限らないわけだし、そういう意味でも優良な業者をレポートしていくことが大事ですね。僕らのまわりには世界に紹介すべき若きアーティストたちがいるのだから、いい環境作りのためにできるだけサポートしていきたいです。
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