日本画/日本画関連情報

JSP-Portrait-川又聡

・・・モチーフに初めて出会った時の印象を画面に表現することが、自分にとっては一番悩まずに作品を完成まで持っていける方法です。描かれた動物たちは僕自身でもあるわけです。馬になったり鳥になったり…

執筆者:松原 洋一

川又聡
川又聡 KAWAMATA SATOSHI
1978年 神奈川県生まれ
2007年 東京芸術大学大学院美術研究科(日本画)修了
現在、東京芸術大学大学院後期博士過程在学中
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制作に熱中するとつい生活が不規則になるので、健康には気を使いたいです。
All About で興味あるテーマ:住宅建築

 


制作の視点

幼い頃から、家には祖母の職場で出たミスコピーの紙が大量にあり、お菓子の空き箱には母がくれたペンや鉛筆がつまっていました。紙とペンがあればいくらでも時間は潰せました。そういった環境のおかげで今の自分があるのでしょう。
昔から何かを見て描くよりも、何かを創造して描く方が好きでした。
しかし、そういった世界にもリアリティは欲しいので、取材は制作の中で重要な工程だと感じています。

作品について

モチーフの組み合わせなどの意味を問われることが多いのですが、メッセージを込めたりストーリーを作って制作することはほとんどないです。単純にモチーフに初めて出会った時の印象を画面に表現することが、自分にとっては一番悩まずに作品を完成まで持っていける方法だと思います。なので、何か感じたときはすぐにエスキースを取るように心がけています。
最近は動物を描くことが多いです。動物って大人しくモデルになってくれるわけじゃないので時間もかかるし、身近にいるわけじゃないのでいろいろ苦労しますが、僕にとっては一番感情移入しやすいですね。ですから、描かれた動物たちは僕自身でもあるわけです。馬になったり鳥になったり、絵の中は自由です。

川又聡
「世界」(東京藝術大学美術館所蔵)
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