HAMANO NOBUKO
|
|
●濱野暢子 |
◇表現したいものについて
|
ゆらゆらと風に揺られて咲く山百合。山百合は心配する程に細い茎にしっとりと大きな花びらをつけて、 こっくりとうなずく。華奢な茎は実は地下に鱗茎を持ち、自ら折れる事などなく強い。
けぶるような香りを放ちながら、圧倒的な存在感を見せつけつつも、やがて静かに朽ちていく果敢な姿は、 抗う術もなく、背く事の出来ない無常と、時空を越えた決まり事がある事を教えられます。
ものみなに生命があり、それらがおのがじし自分の決まり事をなしおおせてゆくなかで、折にふれてたがいに 感応し、響き合う事がある。そんなまれな瞬間の永遠をとらえていきたい。
※『日本の美術 女性画家の全貌』(美術年鑑社刊)濱野暢子エッセイより
◇いま関心のあること
|
年に一度はひとり旅に出たくなります。飛行機でビューンと簡単に行ける所ではなくて、いろんな乗り物を乗り継いでやっと辿り着くような。目的地での時間 と同じくらい道中が楽しかったりして。おすすめスポットがあれば教えて下さい。そういえば昭和までは四国の人は連絡船で本州へ渡っていました。あの時代 に戻りたくはないですが、こどもの頃に根付いたトラウマ?でしょうか、旅は乗り継ぎ・命です。
■ポートレート・インデックスへ