日本画/日本画関連情報

作家インタビュー 福井江太郎日本画展

広島そごうでの個展について福井江太郎さんにお聞きしました。夜の銀座で写真を撮ったら、降り出した雨にライトがあたっていい感じになりました。だけどちょっと暗いか…。

執筆者:松原 洋一

会期:2002年5月14日~5月20日
会場:そごう広島店

福井江太郎経歴
福井江太郎作品集



デパートでの発表というのは珍しいですね。

デパートでの個展は初めてです。グループ展は一度ありますが、その時、銀座の画廊では出会えないような人に会うことができ、いろいろな出会いがあると感じました。今回は個展ですから、より多くの人に見てもらって、このダチョウがどう見えるのか感じてみたいと思います。


福井さんといえば、ダチョウを描いた大作が印象的ですが、最近は小品も多くなりましたね。

小品が描けるようになったんですよ。おととしエジンバラの美術館でダリ展を見たんですが、日本では見たことがない作品がたくさんあって、その中に手のひらに乗るくらいの小品があったんです。それがすごくよかった。

その小品を見ていると自分が小さくなったような感じがするんです。見る側が小さくなるんだから、それはつまり大作なんですよ。ダリは大作でも小品でも同じことをしてる。なんだこうやって描けばいいんだと思って、小品を描くときに気構えなくなったんです。それから小品を描くのが苦にならなくなった。小品を描くことも面白い。次から次へと描けちゃう。 


今年はあと3つ個展が控えているので、掘り下げた話はまたその際にでもお聞きするとして、今回の広島そごうでも主なモチーフであるダチョウについて一言お願いします。

ひとつのモチーフを描き続けていると、つぎは何を描くの、という質問をよくされるんですよ。つぎの展開は何ってね。でも、絵描きはつぎの展開を求めるために描いているんではない。ひとつのことを求めているとそうなってしまうものじゃないかなあっと思うんです。

とにかくボクはダチョウを描くのが 面白くて面白くてしかたないんですよ。




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