日本画/日本画関連情報

7月の日本画展

今年で7年目を迎える「京橋界隈展」は、銀座1丁目や京橋にある21の画廊が同時に展覧会をする企画で、恒例のオークションをはじめ「画廊なんでも質問セミナー」を新しく開設するなど、より参加しやすい展覧会になっています。他には聿(いち)の会や有芽の会など院展の若手作家によるグループ展が注目です。

執筆者:松原 洋一

京橋界隈2001
7月2日~19日
京橋界隈の21画廊で開催
http://kas.gaden.com/

かつて銀座は画廊数が400とも言われ、画廊街の代名詞のように言われてきましたが、不況のなかその数も徐々に減っていき、同時に家賃の高い銀座を離れ青山や京橋周辺へ移転する先進的画廊が目立つようになってきました。ちょうどニューヨークの美術家が家賃の安い倉庫街へ活動の場を移したのと同じように、画廊街も徐々に移動しようとしています。

京橋周辺に画廊が集まってきたことで企画されたこの「京橋界隈展」も今年で7年目を迎え、画廊の数も多くなり、それにつれ愛好家が足を運ぶ機会も増えてきました。

今やアート情報サイトとして膨大な情報量を誇る「ガデンコム」も当初はこの「京橋界隈展」の広報として始まったものですが、今では首都圏の展覧会情報を網羅した充実したものになっています。今でも京橋周辺には特に詳しく、画廊主やガデンコムオーナーのおすすめのランチのコーナーなど画廊巡りの際の参考になります。→おすすめランチ

恒例の京橋界隈オークション(7月7日~7月9日)も開催されます。オークションというと番号札を挙げながら値段を決めていく「競り」形式のものを連想する人も多いと思いますが、このオークションは「入札」方式ですので、展示されている作品を見ながら希望価格を箱に入れるもので、気軽に参加できると思います。→京橋界隈オークション

また今回はオークションの前に「画廊なんでも質問セミナー」(7月7日15:00-17:00)が開催されます。これは画廊主が絵画の見方や買い方など初歩的な疑問から専門的なものまで、様々な質問に直接答えるコーナーです。

日本画関係では戸村美術が岡村桂三郎、マコトフジムラ、山本直彰の出品で、1991年から1995年まで同画廊で開催されていた「アイル」展を見つめ直すことにより「現代日本画」を再検証します。ほかに森田画廊が斉藤典彦展、柴田悦子画廊が森田晴樹・三浦幸子展を開催します。

作品画像は斉藤典彦『WL・彼の水』

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