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六代目・古今亭今輔に注目!

32年ぶりに名跡復活なった、六代目・古今亭今輔をじっくり紹介します。新進気鋭の若手新作落語家でもあり、今後の落語界を背負っていくであろう噺家の一人です。

執筆者:清水 篤司

六代目・古今亭今輔に注目!

今年、(社)落語芸術協会所から3人の真打が誕生しました。左・古今亭今輔、中央・神田ひまわり、右・三遊亭遊馬
今年の五月より、真打昇進と錦之輔改め六代目・古今亭今輔を襲名した、注目の噺家。古今亭錦之輔は自身で作った新作落語を演じる、若い世代を中心に熱狂的なファンを持つ、新しいタイプの噺家さんです。

今回は「おばあさん落語」で一世を風靡いた、先代の五代目・古今亭今輔と、その大きな名前を継いだ六代目・古今亭今輔の今後の動向を紹介します。

先代の五代目・古今亭今輔とは?

聞書き五代目古今亭今輔
「聞書き五代目古今亭今輔」気骨の噺家、五代目・今輔の噺家一代記。
「おばあさん落語」の今輔と呼ばれ、当時の演芸ブームの一役を担う人気噺家であり、誠実な人柄で公私共に尊敬を集める人物でした。また、数多くの受賞暦があり、落語界の中でも重要な位置にいました。

五代目・古今亭今輔 履歴

1914年:初代三遊亭圓右に入門し、初代三遊亭右京
1916年:初代三遊亭右女助(後の4代目古今亭今輔)一門に移籍。
1917年:二つ目に昇進し、桃助となる。
1919年:3代目柳家小さん一門に移籍、柳家小山三となる。
1923年:真打昇進。
1925年:落語革新派を結成。
1926年:2代目桂小文治一門に移籍。
1931年:3代目桂米丸を襲名。
1941年:5代目古今亭今輔を襲名。
1964年:大衆芸能賞受賞。
1967年:日本芸術協会副会長就任。
1973年:第24回NHK放送文化賞受賞。勲四等端宝章受賞。
1974年:日本芸術協会2代目会長就任。
1976年:死去(享年78才)

五代目・今輔は履歴をご覧いただければお分かりのとおり、落語史に名を残す代表する噺家でした。また現在、(社)落語芸術協会最高顧問である、桂米丸が弟子であり、また現・同協会会長の桂歌丸も一時期、今輔門下でした。自身の芸の向上だけでなく、多くの優秀な弟子達を育ています。


【関連リンク】
・落語団体サイト(社)落語芸術協会公式ページ

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