林家彦いち/背番号1(はやしやひこ「いち」の1)
林家彦いちが寄席や落語会で撮った楽屋の芸人たちを彦いちがエッセイと共に紹介 |
突拍子もないアイディアから作りだされる彼の新作落語はとにかく熱い。古典落語も演じますが、すべてが武道派・体育会系落語。彼の落語はしゃべり倒し、客を圧倒させる漫談形式(かつて紀伊国屋ホールで漫談のみの一人会を開催済み)。
たびたび、肝心のネタに入る前に漫談のようなマクラで全精力を使い果たすことがありますが、このマクラを聴くだけでお金を払う価値があります。林家彦いちが関西で生まれて落語ではなく漫才や漫談を選んでいたら、もしかしたらスゴイ芸人になっていたかも?
三遊亭白鳥/背番号2(白鳥の形が2に似ているから):
落語の概念さえぶっ飛ばす笑いの天才。 |
師匠が新作落語の帝王・三遊亭円丈ゆえ、突拍子もない新作落語を演じるのは理解できるのですが、この人の落語は我々が知っている落語の概念をぶっ飛ばしています。着物を着て座布団に座って演じることくらいしか通常の落語と共通点がありません(演目によってはその座布団でさえひっくり返してこねくり回す)。
一時の間も与えないほど、笑いのタネを会場いっぱいに撒き散らかす平成の新爆笑王・三遊亭白鳥は今が旬。寄席や落語会でぜひ、「生・白鳥」をご賞味ください。
神田山陽/背番号3(かんだ「さん」ようの3)
神田山陽 講談集 鼠小僧外伝「鼠小僧とサンタクロース」:これを聞けば講談の面白さと山陽の傑出した才能が確認できます。 |
SWAのメンバー唯一の講談師。2002年真打昇進と同時に故・師匠の「三代目・神田山陽」を襲名。落語界よりさらにマイナーな講談界を一人、引っ張り続ける講談界の広告塔でもあります。
彼の作る講談は新作落語のように現代を皮肉たっぷりに切り取ります。その講談を山陽はテンポよくリズミカルに語るので効き終わったとき、毎回、なんともいえない高揚感を覚えます。
「講談はちょっと」と敬遠されるかたは一度、神田山陽の講談をお聴きください。
【関連リンク】
林家彦いちの公式ホームページ
三遊亭白鳥の公式ホームページ
神田山陽の紹介ページ
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