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お正月気分を寄席で味合う

ここ最近、お正月らしさを感じる情景が少なくなってきたと感じませんか? 古きよきお正月の風情を感じたくなったら、ぜひ、寄席の初席へお出かけください。寄席は昔と変わりない、お正月らしさが満載です。

執筆者:清水 篤司

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お正月に、こんな晴れがましい様子もあまり見かけなくなりましたね。
あけまして、おめでとうございます。ちょっと前まではお正月というと、日ごろ暮らしている周りの空気もいつもとは違い、一年で最も厳かで晴れやかな非日常的な日だったような気がします。

私が子供の頃は本当に年末から正月の三が日まで、ほとんどの店や会社が休みで、いつも騒がしい町並みは静かで、逆にいつも静かなお寺や神社がとても賑わっている様子はとても不思議でした。

でも最近は、三が日どころか元旦に開いてないお店を見つけるほうが難しいですね。コンビニエンスストアはいつでも開いてるし。

街の様子はお正月の三が日(元旦だけかも? )を過ぎれば、ほとんど日常と変わらなくなりましたね。年に一度の始まりの年なんですから、もう少しお正月気分を味わっていたい気がします。

寄席でお正月気分を堪能する

そんなお正月気分を一月中に丸々一ヶ月間、味わえる場所があります。そこが寄席です。

一月は寄席にとっても芸人にとっても一年の始まりのである大切な月(稼ぎ時)ですので、いつもの月とは違い、とても晴れやかで趣向を凝らした特別なプログラムとなっております。

通常寄席の番組は一ヶ月を10日ごとに区切り、1~10日までを上席(かみせき)、11~20日までを中席(なかせき)、21~月末日までを下席(しもせき)と呼んでおります。

しかし、一月だけはその呼び名から特別です。
1~10日までを初席(はつせき)
11~20日までを二之席(にのせき)
21~月末日までを下席(しもせき)←ここだけはいつもと同じ

次ページではいつもとは違う特別な「初席」と「二之席」の紹介をします。
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