先週の気になる話題
今冬のボーナスで買うべき銘柄以外に、平日毎朝当社より配信している情報メルマガ「朝っぷ!」から、特に気になる話題を振り返ります(株価、バリュエーションデータ等は、記載の日時時点のものであり直近のものではありません)。(12月7日)
・日経は「伊藤忠商事は米車載リチウムイオン電池大手・エナデルから世界市場での販売権を獲得した。」と報じた。同社は年12万台の車載電池の量産工場を建設する計画。
[伊藤忠商事(8001)売上高10兆円、営業利益1500億円、自己資本比率16.4%、時価総額1.02兆円、株価649円、PBR1.02x、PER7.91x、配当利回り2.31%、貸借倍率2.77x]
・ブルームバーグは「環境対応型電池に力を入れているパナソニックは電気自動車(EV)向けリチウムイオン電池の供給で日米欧、インドなど国内外の自動車メーカー10社以上と交渉中だ。年内には充電池世界最大手の三洋電機の子会社化を予定しており、電池市場で攻勢をかける。」と報じた。パナソニックによる三洋電機のTOB買い付け期間は12月9日まで延長されている。
[パナソニック(6752)売上高7兆円、営業利益750億円、自己資本比率43.5%、時価総額3.07兆円、株価1255円、PBR0.96x、PER-、配当利回り0.8%、貸借倍率2.98x]
(12月8日)
・日経は、年末商戦で「手軽で割安な通販はネット大手の売上が前年比1~2割伸び、おせち料理やなべ物などが好調だ。」と伝えた。「楽天市場は前年比10%以上の伸びで推移。11月から予約のおせちは1.6倍。」と報じた。
[楽天(4755)売上高2850億円、営業利益530億円、自己資本比率10.9%、時価総額8772億円、株価67000円、PBR4.56x、PER13.29x、配当利回り0.15%、貸借倍率0.8x]
・日立製作所 12月中実施の公募増資の新株発行価格を230円に決定。同日の東証終値から3.4%を割り引いた価格。並行する転換社債型新株予約権付社債(CB)1000億円と合わせると、市場での調達額は3507億円に。
[日立製作所(6501)売上高8.85兆円、営業利益500億円、自己資本比率11.2%、時価総額8016億円、株価238円、PBR0.82x、PER-、配当利回り0%、貸借倍率1.92x]
(12月9日)
・NTTドコモ、環境関連ビジネスで3?5年後に売上高100億円超を目指す。花粉や紫外線検知センサーや、電気自動車のカーシェアビジネス等への展開も視野。
[ドコモ(9437)売上高4兆3820億円、営業利益8300億円、自己資本比率66.9%、時価総額5兆8585億円。株価133,300円、PBR1.22x、PER11.86x、配当3.9%、貸借倍率10.78x](配当高、財務優良。需給悪い)
・TOTO、先週のモルガンスタンレーに続き、クレディスイスが投資判断を「ニュートラル」に格上げ。目標株価は500円。
[TOTO(5332)売上高4550億円、営業利益65億円、自己資本比率46.4%、時価総額2025億円。株価545円、PBR1.05x、PER-、配当1.83%、貸借倍率0.2x](トイレ関連シェア6割。海外積極化、M&Aも有効活用のスタンス。燃料電池発電ユニットや半導体製造用セラミックスなど新規事業開拓も積極的)
・アスクル、みずほ証券が投資判断を「買い」に格上げ。目標株価は1900円。
[アスクル(2678)売上高2030億円、営業利益70億円、自己資本比率22.2%、時価総額641億円。株価1680円、PBR3.18x、PER18.88x、配当1.79%、貸借倍率0.77x]
(12月10日)
・日経は「富士フィルムは2013年までに半導体や環境事業向けの高機能材料に累計300~400億円を投資する。」と報じた。「写真フィルムで培った独自技術が生かせる太陽電池部材、半導体フォトレジストなどの高性能材料は今後も高い収益が見込めると判断。事務機や医療に次ぐ成長戦略の柱として育てる。」と伝えた。
[富士フィルムHD(4901)売上高2.3兆円、営業利益▲800億円、自己資本比率60.6%、時価総額1.31兆円、株価2550円、PBR0.71x、PER-、配当利回り0.98%、貸借倍率4.19x]
・日経は「NTTデータはインドで現地企業の買収などを通じて2012年度までに5000人の開発要員を確保する。」「欧米での受注拡大を目指し、英語に堪能な人材を安い人件費で確保できるインドを新たな開発拠点とする。」と伝えた。同社は中期計画で海外売上高を08年度比5倍、売上高の20%にする方針。
[エヌ・ティ・ティ・データ(9613)売上高1.12兆円、営業利益850億円、自己資本比率44.4%、時価総額7643億円、株価272500円、PBR1.33x、PER16.99x、配当利回り2.2%、貸借倍率0.93x]
(12月11日)
・NTT、10月から1年の予定で開かれている総務省再編作業部会で、現状のグループ体制に批判集中。再編等の中間報告を初夏までにまとめる方針。
[NTT(9432)売上高10兆3000億円、営業利益1兆1100億円、自己資本比率38.8%、時価総額5兆8872億円。株価3740円、PBR0.66x、PER12.72x、配当3.21%、貸借倍率4.31x]
・日経が、『三井物産は豪ウラン探査会社、ウラニウム・エクイティーズ(アデレード)から、豪州でのウラン探査への参画権を取得した』と伝えた。
[三井物産(8031)売上高11兆5000億円、営業利益950億円、自己資本比率22.5%、時価総額2兆2205億円。株価1214円、PBR1.07x、PER14.8x、配当1.15%、貸借倍率1.78x]
・サッポロ、ベトナムのビール会社クローネンブルグ・ベトナム・リミテッドを買収すると発表。黒ラベル等をベトナム現地で製造販売。
[サッポロ(2501)売上高4000億円、営業利益120億円、自己資本比率22.8%、時価総額1733億円。株価440円、PBR1.52x、PER56.41x、配当1.59%、貸借倍率0.41x]
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