韓国エンタメ/韓国エンターテインメント関連情報

世界の韓流ブーム それぞれの理由(2ページ目)

韓国エンターテインメントが人気となっているのは日本だけではありません。台湾、香港、そしてアメリカ、フランス・・・各地のエンタメ記者にそれぞれの地域での韓流ブームについて聞きました。

執筆者:桑畑 優香

中国・成都「恋愛ドラマに新鮮な感動!」

チャン・ドンゴンファンの潘媛さん
■成都商報 記者 潘媛さん
中国の地方都市でもいわゆる「韓流ブーム」以前から韓国のドラマを放送していました。人気の火付け役となったのは「秋の童話」で、ソン・スンホンやウォンビンファンが多いですね。私自身は「猟奇的な彼女」が一番好きです。
中国本土のドラマは時代劇がほとんどであるといっても過言ではありません。そんな中で、現代の若者たちの恋愛を描いた韓国ドラマはとても新鮮でした。俳優たちが着ているおしゃれな洋服やライフスタイルへの憧れも強いですね。ドラマの影響で、携帯電話のブランドの一番人気が韓国の製品だったり…という影響も見られます。
もともとは韓国のドラマは日本や欧米のドラマに比べ単価が安かったために中国で多く放送されるようになったという背景があります。でも、その韓国ドラマがヒットした理由には、「韓国は中国と比較して程よく保守的で程よく開放的である」ということがあるのかもしれません。日本や欧米のドラマは中国のライフスタイルよりもずっと開放的なので、ちょっと理解できない部分もあります。中国の人たちは、自分たちにちょっと近い韓国にあこがれるのではないでしょうか。


フランス「韓国らしさが感じられる作品を評価」

作品の買い付けの仕事もしているフェデリックさんは韓国の映画の歴史に興味があるという
■アジアンシネマドキュメンタリー ライター フェデリック・アンブロシンさん
韓国の作品は大きく二つに分けることができると思います。芸術性の高いもの、そして商業性の高いもの。フランスで人気があるのは圧倒的に芸術性の高い作品ですね。
中でも一番評価されているのは、キム・キドク監督です。彼の作品は、口コミで広がって人気となりました。また、「女は男の未来だ」のホン・サンス監督や、「酔画仙」のイム・グォンテク監督もカンヌで評価されるなど、人気がありますね。
一方で商業性の高い作品に対しては「暴力や性の描写が多すぎる」といった批判が多く出ています。アクション映画やタレントを前面に出した映画で成功したものはほとんどないですね。
フランスでは韓国映画の良さは認められているものの、上映はまだまだ限られています。作品の多くはDVDで紹介されるだけというパターンもかなりあります。もっといろいろな韓国映画を大きなスクリーンで楽しむことができればいいなと思っています。
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