男のこだわりグッズ/手帳・ノート

クオバディス ビジネス用手帳カバー限定デザイン4種(2ページ目)

スタイルストア限定のデザイナー競作のクオバディスカバーから、文庫サイズのビジネス用カバー4種を、使い比べてみました。取り上げたブランドはcyproduct、m+、KAKURA、COTONA。どれも良い革です。

納富 廉邦

執筆者:納富 廉邦

男のこだわりグッズガイド

大人の風格と細かい設計の妙
m+(エムピウ)『クオバディスカバー CORDOVANビジネス』

■機能性を高めたベーシックなデザイン
m+「クオバディスカバー CORDOVANビジネス」
22,680円(税込)

エムピウさんの手帳カバーは、コードバンを使った大人の手帳カバーといった趣です。だから、外見だけ見ると、よくあるただの高級手帳カバーのようですが、そこはエムピウですから、使い勝手を第一に考えた数々の仕掛けが施されています。もちろん、よくあるただの高級手帳カバーの風格、というだけでも、とても凄いことで、最近こんな風にカッチリとオーソドックスに美しく作られた手帳カバー自体、滅多に見られないものです。
 
m+『クオバディスカバー  CORDOVANビジネス』 22,680円(税込) ハガキが入るポケット、カードスリットが付いたポケット、ペン挿しが、筆記を邪魔しないように配置されている。

m+『クオバディスカバー  CORDOVANビジネス』 22,680円(税込) ハガキが入るポケット、カードスリットが付いたポケット、ペン挿しが、筆記を邪魔しないように配置されている。

この手帳カバーを使ってみてとにかく凄いと思ったのは、去年のモデル同様の、手帳への筆記時にポケットなどの凹凸がほとんど邪魔にならないこと。内側には、表紙サイドにオープンポケットとカード用のスリット、裏表紙サイドにペンケースが用意されているのですが、これらができる限り平らに配置されていているわけです。また、全体が手帳本体よりもかなり幅広に作られていて、ペンホルダーにペンを差した状態で、ペンと手帳が並んで収納されるようになっています。だから、ペンが手帳カバーの外にはみ出すことも無ければ、手帳本体に重なることもなく、スッキリとした平たさを保てるのです。

■エムピウさんが選ぶ革と実用的な細めのペン差し
m+『クオバディスカバー  CORDOVANビジネス』 22,680円(税込) ポケットにスリットが入っていて、中のモノを確認できる他、このスリットをカード入れに使うことも出来る

m+『クオバディスカバー  CORDOVANビジネス』 22,680円(税込) ポケットにスリットが入っていて、中のモノを確認できる他、このスリットをカード入れに使うことも出来る

また内側のヌメ革が、まるでライティングパッドのように心地よいのです。革に関しては、表のコードバンも、グラス加工をやりすぎない上品な光沢の、使い込むのが愉しみな風合いで、その革の選定の確かさもエムピウさんならではだと思います。表紙がハードなので、立ったままの筆記がしやすいのも、多分コードバンを選んだ理由の一つだろうと思われます。
 
m+『クオバディスカバー  CORDOVANビジネス』 22,680円(税込) 手帳だけでなくペンまでカバーしつつ、ペン差しは筆記の邪魔にならない場所に配置されている

m+『クオバディスカバー  CORDOVANビジネス』 22,680円(税込) 手帳だけでなくペンまでカバーしつつ、ペン差しは筆記の邪魔にならない場所に配置されている

ペン差しは細く作られていて、ペンのクリップを差込むタイプ。通常このクリップを差込むタイプは、差込んだ時にペンがふらふらと動くので、あまり使い勝手が良くありません。しかしこの手帳カバーの場合、差したペンもコードバンのカバーの中に収納されるので、ペンが動かず扱いやすいし、見た感じもスッキリします。オープンポケットにスリットを入れて、カードスリットをポケットの内容確認窓に使えるようにしてあるのも、実際に使うと、その実用性の高さに驚きます。これだけシンプルなルックスの中に実用的な機能を凝縮した、能ある鷹は爪を隠す的なカバーなのです。

ナチュラルで手帳に寄り添う心地よさ
KAKURA『クオバディスカバー ビジネス』

■手触りが良い革のシンプルなデザイン
 
KAKURA『クオバディスカバー  ビジネス』7,140円(税込) 色は写真のアンティークブラウンの他、ブラック、レッドがある

KAKURA『クオバディスカバー  ビジネス』7,140円(税込) 色は写真のアンティークブラウンの他、ブラック、レッドがある


KAKURAの今年のクオバディスカバーは、手帳にカバーを付けることをあまり好まない人にこそ向いているかも知れません。薄く柔らかい一枚革を切って縫って作られたカバーは、まるで手帳を革でコーティングしたかのようにしっくりと馴染みます。デザインも、これ以上ないほどシンプルで、革自体もナチュラルな仕上げですから、毎日持ち歩き、毎日使って、毎日触れる、そんな道具である手帳のカバーとして、とても自然に使えます。
 
KAKURA『クオバディスカバー  ビジネス』7,140円(税込) 革に入れた切り込みがカードなどのスリットになっている

KAKURA『クオバディスカバー  ビジネス』7,140円(税込) 革に入れた切り込みがカードなどのスリットになっている

KAKURA『クオバディスカバー  ビジネス』7,140円(税込) ペン差しはクリップを挿し込むスタイルだが、写真のように伊東屋の手帳用ペンなど、直接入る細身のペンを使うと、全体のデザインが崩れないのでオススメ

KAKURA『クオバディスカバー  ビジネス』7,140円(税込) ペン差しはクリップを挿し込むスタイルだが、写真のように伊東屋の手帳用ペンなど、直接入る細身のペンを使うと、全体のデザインが崩れないのでオススメ

この手帳カバーはシンプルでありながら、スリットを上手く使ってカードなどを収納出来るようにしてあるので、名刺や付箋などを手帳と一緒に持ち歩きたい場合にも対応。しかも基本的には一枚革ですから、凹凸が極端に少なく、手帳への筆記がスムーズです。クリップを差すタイプの細めのペン差しが表紙側に用意されているのも、さりげなく、尚且つ、使わないなら使わないでもデザイン的に構わない構造になっていて秀逸です。
 
 
KAKURA『クオバディスカバー  ビジネス』7,140円(税込) 使いこなし例

KAKURA『クオバディスカバー  ビジネス』7,140円(税込) 使いこなし例

 
 
KAKURA『クオバディスカバー  ビジネス』7,140円(税込) 使いこなし例

KAKURA『クオバディスカバー  ビジネス』7,140円(税込) 使いこなし例

このKAKURAのクオバディスカバーは実際に使っていても、革が薄く柔らかく、カバーを付けている感じが薄い使い勝手なので、カバーを邪魔に思うことが全くありません。また、革の手触りが良いので、何となく手に取ってしまいます。この、手に取りたくなる感じは、手帳カバーにとってとても重要な機能だとガイド納富は思っています。手帳の使いこなし術が色々ある中で、多分最も重要な使いこなし術の一つは、手帳を見ることを面倒くさがらないことだと思うのです。だから、手に取りたくなるというのは、手帳を有効に使うための大切な機能。ここまでシンプルに作られながら、多くの手帳で忘れられている重要な機能がきちんと搭載されているというのは、中々凄いことだと思うのです。
 
次は、カスタマイズが出来るCOTONAのクオバディス用カバーを紹介、あと、こだわりチェックと関連リンクです。

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