マフラーのようでちょっと違う
このところ。主に女性の間では「綿マフラー」(または「タオルマフラー」と呼ばれることもあります)が日常的なアイテムとして定着しています。名前の通り、綿で作ったマフラーというか、タオルのようなマフラーというか、そういうもので、洗濯がしやすく、通気性が良くて、吸湿性が良くて、チクチクしなくて、軽くて、嵩張らず、オールシーズン使えるというのが特徴です。と、書いていても、それなら使ってみたいものだと思わせる、何だか良いことづくめなマフラーです。そんなに良いなら男性だって使いたい、ということか、このところ、男性も使える綿マフラーが登場しています。その中で、ガイド納富の目に付いたのは二つ。一つは、どちらかというとタオル寄りの、綿マフラーの機能を気軽に使えるようにした、宮崎タオルの「ImabariMuffler 70」、もう一つは、どちらかというとマフラー寄りの、ファッションとしてのマフラーに綿マフラーの機能をプラスした、ほぼ日刊イトイ新聞の「ほぼ日のくびまき」。数ある、綿マフラーの中でも、その特徴とデザインのバランスがとても良いと思うのです。
タオルの機能をマフラーとして利用する
宮崎タオル「ImabariMuffler 70」
宮崎タオル「ImabariMuffler 70」1,365円(税込) 色は、写真のSlab Coralの他にも様々 |
宮崎マフラー先代社長である宮崎弦氏が、タオルの新しい可能性を追求するために資料に当たっていた過程で出会った記録に、タオルがイギリスから日本に輸入されたばかりの頃、タオルはモダンで高級な織物で襟巻きとして使用されていた、という記録があったのだそうです。タオルマフラーのアイディアは、そこから生まれたということです。そして宮崎タオルが、日本で初のタオルマフラーを生産することになるのですが、その際、日本のタオル業界の復興のために、あえて特許を申請しなかったのだそうです。
シンプルでキレイなパッケージに入っているのでギフトにも使える |
そんな経緯もあって、今や多くのメーカーが参入しているタオルマフラーの、言わばオリジナルの遺伝子を持つ「ImabariMuffler 70」は、タオルメーカーらしい、タオルの可能性を広げるべく作られた製品です。タオルマフラーが持つ様々なメリット(前述した、洗濯がしやすく、通気性が良くて、吸湿性が良くて、チクチクしなくて、軽くて、嵩張らず、オールシーズン使えるなど)を、使う人に知ってもらおうという感じがする製品だと思うのです。
多数のカラーバリエーションがある「ImabariMuffler 70」。その中で、ガイド納富お勧めの秋色は、写真の五色。 |
例えば、夏場の屋外のスポーツ観戦やロックフェスなんかで、頭からタオルを被っている人を見かけます。そのタオルを、「ImabariMuffler 70」に替えるだけで、紫外線のカット率は上がるし、通気性も良くなって、しかも見た目も良い感じになります。首からタオルを巻く場合も同じです。そんな時にこそ、「ImabariMuffler 70」を使ってもらいたいと、多分、この製品の重要なコンセプトは、そこにあると思うのです。
男性の首にも合う、ナチュラルな質感とキレイな発色も嬉しい |
もちろん、乗り物や観劇など、じっとして空調にさらされる時のくびまきとして、秋の夜の肌寒さへの対策としても重宝します。160cmの長さがあって、重さはたったの70gですから、カバンの中に常に入れておきたいツールです。
生地のアップ。細い縦糸がスーピマコットンの糸。横糸がスラブ糸。 |
素材は、縦糸にはコットンの最高級品、スーピマオーガニックコットンを使用、横糸にはスラブ糸にしたコットンを使用。しなやかで柔らかい縦糸と、空気を多く含んだ横糸が、ふんわりしながらも肌触りが滑らかなマフラーを作っているわけです。さらに、弱反応性染料だけを使った染めによる、数多くのカラーバリエーションがあって、細かく好みや服装に合わせることが出来ます。価格も手頃なので、いくつか、好きな色を揃えるのも良いですね。ガイド納富としては、今回、お勧めカラーとして、一つ上の写真の五色を選んでみました。どの色も魅力的で、悩んだ揚げ句、何本か買っていくお客さんが多いというのもうなづけます。