男のこだわりグッズ/デジタルグッズ・便利グッズ

デジカメに三脚的機能を内蔵するツール

デジカメや小型のビデオカメラに装着して、そのまま持ち運べ、いざというとき三脚のようにカメラを固定できる、小型のスタビライザーがあります。撮影の幅を広げ、モノとしても魅力的なツールです。

納富 廉邦

執筆者:納富 廉邦

男のこだわりグッズガイド


写真をキレイに撮りたいなら三脚は必須

Manfrotto「Modopocket No.797」4,410円(税込)

こんな事は、写真を撮る人なら誰でも知っていることではありますが、三脚を使って写真を撮るだけで、写真の出来は簡単にアップしてしまいます。それは、三脚を使うと、ほぼ手ブレをしなくなるからです。最近のデジカメは、ほぼオートフォーカスですし、ピンボケの写真というのは、撮ろうとしても中々撮れないのですが、それでも、輪郭がシャープに写っていないことはよくあります。その原因の多くが手ぶれです。

また、三脚があると、セルフタイマーと組み合わせて、自分も写真に写る事が出来ます。最近のカメラ、特にビデオカメラなどは、自立しない形のものも増えていますし、自立するカメラでも、単に置くだけでは、カメラの上下の角度を変える事が出来ず、思ったような写真を撮る事が出来ません。

と言っても、三脚を持ち歩くのも、撮影の度に着脱するのも面倒です。ついでに言えば、デザインの良い三脚というのも少ないし、基本的に、嵩張るものです。かといって一脚では自立しません。何か良いものはないかと探していて見つけたのが、Manfrotto(マンフロット)の「Modopocket No.797」という製品です。

三脚専門メーカーによる丁寧な仕上げが嬉しい

このように脚を立てればカメラを載せる台になる

この「Modopocket No.797」、正確には三脚ではないので、安定させるツールという意味合いからか、スタビライザーと呼ばれているようですが、要するに、カメラに装着出来る折畳み型三脚みたいなものです。マンフロットはイタリアのカメラサポート用品を全般に扱うメーカーで、プロ用三脚の老舗メーカーのジッツォとも同じグループ関係にある。そんな専門メーカーが、一般ユーザーにも気軽に使ってもらえるようにと製品化したのが、この「Modopocket No.797」なのだそうだ。

カメラの三脚穴に赤いねじを挿し込んで使う

たたんだ状態だと、W64×D36×H6mmと、とても小さく、重さも55gと軽量(と言っても、サイズの割りには重いので、持つと、ずしりと手応えがある)。しかし、丁寧に作られているせいか、とても頼もしいムードのある製品でもあります。アルミ素材にツヤ消しの薄いシャンパンゴールド風仕上げで脚のゴムなどに黒を配置。ネジ部分だけが赤いというデザインもとてもキレイで、持っていて満足感のある製品です。

しかも、この質感と仕上げの良さにも係わらず、価格は定価で4410円(税込)。ガイド納富は、ヨドバシカメラの店頭で見かけて、そのまま購入してしまいました。使うかどうかとか、使えるかどうかとか、そういう事を考える前に、「これは欲しい」と思ってしまったのでした(困ったものです)。

デジカメに取り付けておくだけで、撮影の幅が広がる

デジタルビデオカメラを自立させるのに便利

実際に使い始めると、その便利さにすぐに手放せなくなってしまいました。現在、ガイド納富は、動画用にサンヨーのXacti、静止画用にリコーのR8を使っています。中でもXactiは、自立しない上に、片手でホールドする形状なので結構手ぶれしやすいのですが、この「Modopocket No.797」を付ければ、そんな心肺は無くなりました。動画も、カメラを置いて撮影出来るので、失敗が減るのです。

前の脚を立て、後ろ脚を寝せれば仰角の撮影ができる

脚の角度を変える事で、仰角や俯瞰での撮影も可能ですから、例えば、人物と背景を同時に写したい時には、カメラが上向きになるようにセットして撮影出来ます。三脚のように高さがないので、机の上の小物などの撮影時にも、モノを水平方向から撮影出来るので、実際に使っている時の見え方に近い撮影ができます。

前脚を寝せれば、俯瞰位置の撮影角度になる

カメラを下向きにすることも出来るので、料理の写真などもとても撮りやすくなりました。マクロ機能のついたカメラと組み合わせれば、ブログ用の写真などが、とても簡単に、しかも失敗無く撮れるのです。

まるでカメラに機能が追加されたような気分

デジカメに装着したまま持ち運べる薄さが魅力。三脚穴も付いている

畳むと、とにかく薄くなるので、写真のようにカメラに装着した状態で脚を畳めば、まるでカメラにスタビライザーの機能が追加されたかのような感じになります。三脚穴も付いているので、「Modopocket No.797」を付けたままで三脚を使う事も出来ます。

これなら、わざわざ三脚を持ち歩く必要もありませんし、小さな三脚でも持ってくれば良かった、と後悔する事もありません。正に、脚を内蔵したカメラになるわけです。もちろん、カメラとは別に持ち歩くにしても、場所は取りません。カバンに入れておくと、入れている事そのものを忘れそうになるくらい、小さくて軽いのです。

ガイド納富の「こだわりチェック」


この「Modopocket No.797」、プロのカメラマンさん(三脚マニア)に見せたら、その足で買いに行きました。見せた人の多くが、そういう反応を示しました。この「Modopocket No.797」の最大の魅力は、そんな、見たら欲しくなるような、「モノ」としての丁寧さというか、佇まいの良さなのだと思います。

実用性自体は、見れば分かります。見て、それぞれの人がそれぞれのカメラとの付き合い方において、何らかの使い方を発見するでしょう。その上で、ミニ三脚と比べた場合、自由度は低く、高さの調整ができない、単にカメラを安定した状態に設置するだけの道具だということが分かった上で、それでも欲しくなるし、それでも便利だという事が分かるツールなのだと思います。

余談ですが、カメラスタビライザーというのは本来、移動中の車などから撮影する際に、振動を吸収してカメラに伝えないようにするための道具を挿します。もちろん、「Modopocket No.797」にそんな機能はありません。その機能のスタビライザーが欲しければ、同じマンフロット社の「585 Modosteady」(アマゾン価格で17010円)が用意されています。これもまた、デザインの良い、素晴らしい製品です。
<関連リンク>

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Manfrottoの公式サイト(英語)
※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。

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