革の風合いをデザインと機能の双方に活かしたカードケース
m+(エムピウ)「MATI」 各色 6,300円(税込) |
眼鏡ケース「ROTOLO occhiali」と同様に、良い革を贅沢に使いつつ、それを機能にも活かしたm+(エムピウ)らしいカードケースが「MATI」です。タンニン鞣しのブッテーロレザーを大胆に使って、ありそうで無かったスタイリッシュなデザインのカードケースに仕上げてあります。
この革は、ちょっと傷は付きやすいのですが、それがすぐに味わいになっていくくらい育ちやすいのが特徴。しかも、ポケットや鞄から何度も出し入れする名刺入れなので、あっという間に手に馴染んでいきます。特に茶色は育ちやすいのでお勧め。長く使えるための革小物は、傷を恐れて型押しタイプを選ぶより、傷も含めて味わいになる、このような革を選ぶ方が楽しめると、ガイド納富は思っています。
革で革を留める構造が、デザインにも使い勝手にもプラスになる
タブ付きの革がくるりとケース部分を包み込む構造 |
まるで蓋のように見えるタブに引っ掛けて閉めるというユニークな構造は、金具に頼らず、それでいてカードが散らばることの無いように、しっかりと内容物をガードします。しかも、どこか一ヶ所で留まっているわけではないので、手元を見ずに開閉することが可能。とにかく出し入れが激しいのが、名刺入れというものなので、この開閉の簡単さ、そして開閉の度に良い革だなあと思わせてくれる手触りは、革小物を使う醍醐味だと思います。
ケース自体もやや大きめに作られているので、多少変形した名刺や、大きめのカードでもスムーズに収納可能。薄マチながらも約30枚程度なら楽に収納出来るので、通常の使用に何の問題もありません。ガイド納富のように、自分の名刺とメモカードを入れておいて、頂いた名刺も、その都度入れるという使い方をしても、収納量で困ることはないと思います(というか、ガイド納富はありませんでした)。
ガイド納富の「こだわりチェック」
m+(エムピウ)の革小物は、デザインと機能と革質が一体化したところに良さが出てくるので、いつも感心してしまいます。良い革だからオーソドックスに、ではなく、奇を衒うから珍しい革を、でもなく、この革で作るなら何だろう、というところからだったり、アイディアの欠片が、革と出会って一気に具体化するとか、そういう感じで、出会いは偶然に、でも構造はとても理論的に作られているのです。
今回紹介した眼鏡ケース「ROTOLO occhiali」、カードケース「MATI」は、そんなm+の特徴が良く出た製品だと思うのです。デザインそのものは、比較的オーソドックスでありながら、使い心地は他には無く、革と機能がとても一致している感じ。「ROTOLO occhiali」は、厳密に言えばガイド納富が探しているタイプの眼鏡ケースではありません。それでも、これなら毎日持ち歩きたいという気分になるのです。カードケースは既にお気に入りがあるにも関わらず、「MATI」を育ててみたいと思ってしまうのです(価格も手頃ですし)。
いつも思うのは、革小物は実際に使ってみなければ解らないということ。写真で見ただけでは、本当に革の良し悪しは解りません(ガイド納富だけかもしれませんが)。また実際に使ってみなければ、その製品に注がれた技術や使い勝手の良さには気がつきません。カードケースにしろ、眼鏡ケースにしろ、一応定番の形というのがありますが、もしかしたら、大した淘汰を受けないままで定番化しているのではないかと、m+の製品を使うたびに思います。
<関連リンク>
・m+の眼鏡ケース「ROTOLO occhiali(茶)」の購入はスタイルストアで
・m+の眼鏡ケース「ROTOLO occhiali(黒)」の購入はスタイルストアで
・m+のカードケース「MATI(茶)」の購入はスタイルストアで
・m+のカードケース「MATI(焦茶)」の購入はスタイルストアで
・m+のカードケース「MATI(橙)」の購入はスタイルストアで