動作や音もペット風でありつつ「起きやすさ」を追求
液晶はライトを装備 |
アメリカで考え出された自走式の目覚まし時計ですから、最初からベッドサイドの台(高さ60cmまで)から落ちることが前提になっているのも、凄いアイディアだと思いました。「ナンダクロッキー」は、毎日、落下することを前提に作られているわけです。それ故に、軽量化(電池別で290g)が図られ、タイヤの材質が慎重に選ばれています。
本体も、可愛らしい形状でありながら、走行中には実際に手に取らないと押しにくいスヌーズボタンの配置や、停止時の本体の液晶表示が見やすい角度、アラームの停止のためには、確実に本体を持ち上げて時間を見ながらボタンを押すように作られていることなど、「確実に起きる」ことから発想したアイディアを、きちんと一つづつ、デザインに反映させているのです。
シンプルなボタン操作で時刻設定も簡単 |
基本が目覚ましですから、無駄な機能は一切省かれていて、すがすがしいほどです。ボタン類も、アラームや車輪のオンオフ、スヌーズボタン(照明ボタン兼用)以外は、時間設定と目覚まし時間設定のためのボタンだけです。自走させず、アラームだけを鳴らすことが出来るようになっているのが、ガイド納富としては、とても良いなあと思いました。絶対起きたい、と、出来れば起きたい、の2レベルが設定できるようなものだからです。
あと、アラームが鳴り始めてから、何回スヌーズを押すと走り始めるかを0~9回で設定できるようになっています。0だとアラームと同時に走り出します。9回スヌーズを押したら、10回目のアラームで走り出すなんて設定は、どんな人が使うんだろうと思いますが、作者のナンダさんが、スヌーズを押しまくる方だそうで、そんな作者の素顔が見える設計なのも楽しいですね。
ガイド納富の「こだわりチェック」
肝心のアラームの音ですが、これもデザインに合わせたロボットチックというか、「キュルキュル、キャキャキャキャ、キュワンキュワン」といったアラームというより、電子ペットの鳴き声といった感じです。でも、これも単にキャラ立てのための音ではありません。規則的なリズムのアラームやベルは、慣れやすく、夢に紛れやすく、意外に音量が大きくても起きずにいられてしまうものです。ところが、リズムが不規則で、まるで言葉のようにも聞える、ナンダクロッキーの出す音は、耳につきやすく、思わず目が覚めてしまいます。人の声で起きるのと、アラームで起きるのの合わせ技のような感じで、これも、よく考えてあるなあと思いました。
日本の住宅事情を考えると、あまりあちこちに走っていけるスペースは無いと思われる方も多いと思いますが、このナンダクロッキー、走ってどっかに行くというより、むしろ、周辺を回転して、枕元からそう離れないようになっています。寝る時は、ちゃんと枕元にあって、時間の確認もスムーズにできて、朝、起きる時間になると、毎回、ちょっと違う場所で、起きろ起きろとグルグル回っている姿を見ると、じゃあ起きてやろうか、という気になるから不思議なものです。
オマケ
説明書には書かれていませんが、ナンダクロッキーの「a」ボタンと「t」ボタンを同時に押すと、約40秒間、アラームが鳴って走り回るデモモードになります。起き抜けの不機嫌な時ばかりでなく、心穏やかな時に、デモモードで走らせると、これはこれで可愛いものです。
<関連リンク>
・ナンダクロッキー(各色)はスタイルストアで購入できます
・ナンダクロッキー クロムが誕生しました。スタイルストアで先行販売中です。
・ナンダクロッキーの日本総代理店アークトレーディングのサイト