折畳み傘という「メカニズム」の優秀さ

ボタン無しでスムーズに動作するメカニズム
元々、折畳み傘というのは、良くできたメカニズムを持っていて、開閉していて、ふと、その動きに感心したりしてしまいます。その動作こそ、Knirps社の傘が他と大きく違うところです。まず、ボタン類が一つもありません。傘を開く時は、グリップ部分を引っ張り出しながら、支柱の中央にある丸い輪を押し上げるだけ。閉じる時は、軽く、その輪を回しながら引き込んでいけば、傘はスムーズに閉じていきます。

この操作のスムーズさと、実際に操作した時の手応えの良さが、Knirps社の折畳み傘の最大の魅力でしょう。輪の部分も周囲をゴムで囲った上に、直径が大きめに作られているので、持ちやすく、動かしやすいのです。スプリングなどが使われていないのも、スムーズな開閉動作のためでしょう。少し大きめの最上位機種「Fiber T1 Duomatic」(9450円)のような、ワンタッチ開閉システム付きの折畳み傘でも、その動作はゆっくりと優雅で、「バサッ」と開いて周囲の方を驚かせたりしません。

他にも、必要に応じてストラップが取り外せること、ポーチのファスナー部分を始め、全ての部品に鉄が使われていないので、錆の心配が少ないこと、色やデザインのバリエーションが豊富なこと(写真のストライプは世界で300本の限定カラー、他に黒などの無地、ドットパターンなどの限定色など色々あります)、細部に渡って丁寧に造り込んであること、などなど、良い点は沢山あります。


ガイド納富の「こだわりチェック」

開くと直径89cm、カラバリも豊富

ふと我に返ると、下手すると毎日でも使う折畳み傘に、ここまでこだわる必要があるのだろうかという気にもなります。上位機種の「Fiber T1 Duomatic」(9450円)に至っては、やたらとスタイリッシュなアルミの筒に入った状態で販売されていて、そんな、実際の「傘」そのものとは無関係なパッケージにまでこだわる、その徹底ぶりには、呆れつつも、しかし感動してしまうのです。

そこまでこだわるメーカーだからこそ、こんな、ほとんど工芸芸術品とでも呼びたいような傘が作れるのだと思うのです。例えば、去年の梅雨時にガイド納富が紹介したTOTES社の「チタン・レインフォース・アンブレラ」は、あれはあれで、一つの究極だと思うのです。2575円という低価格の中で、ワンタッチ開閉、持ちやすいグリップ、チタン製の強靱で軽い骨、開くと1mあるサイズなどなど、日常使いの傘として、これほど使いやすい傘もありません。

しかし、Knirps社の傘は、そんな日常使う傘として限られた予算枠の中で作る、といった製品開発はしていないのだろうと思うのです。折畳み傘のオリジナルブランドであるという誇りをかけて、とにかく「良いもの」を作る。そんなドイツの職人気質がひしひしと伝わってくる、そんな傘だと思うのです。

欧米では、不意の雨の日のことを「Knirps Weather」と呼ぶ人がいるといいます。自慢のKnirpsの傘を使うことが出来る日、ということなのだそうです。TOTES社の「チタン・レインフォース・アンブレラ」は、カバンにあって助かる傘、Knirps社の傘は、雨が降るのが待ち遠しくなる傘、という感じでしょうか。


<関連リンク>
Knirps社の「Knirps X1」他、Knirps社の折畳傘はAll About スタイルストアでご購入できます
アシストオンのKnirps社の「Knirps X1」紹介&購入ページ
Knirps社の「Knirps X1」ご購入はこちらからでも
アマゾンでも売っています
Knirps社の「Fiber T1 Duomatic」のご購入はアシストオンで
Knirps社の公式サイト(ドイツ語)
TOTES社「チタン・レインフォース・アンブレラ」のガイド記事


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