ライトが点くのも良い目覚ましの条件
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この時計の凄いところは、目覚まし時計に求められる機能を全て押さえていて、それ以上のことは何もしていないということでしょう。 私が目覚まし時計に求める一番目の条件は、動作音が小さいこと。目覚まし時計は枕元に置くものですから、カチカチ鳴られては困るのです。その点、この時計は独自のムーブメントを使っているらしく、音がしません。ちゃんと、秒針はカチカチと動くタイプなのですが、耳を時計にくっつけても動作音は聞こえないのです。
次に求める機能は、暗い場所でも見えること。この時計にはライトが付いていて、目覚ましのアラームオン・アラームオフのどちらを押してもライトが文字盤を照らします。しかもアラームボタン兼用で、ボタン類が増えることが無いのも魅力です。 アラームのオン・オフは、シーソー状のスイッチになっていて、アラームがオンかオフかがすぐに分かるのも嬉しい配慮。アラームスイッチをオン側にすると「ピッ」と確認音が鳴って、同時に文字盤のライトが付いて時刻の設定の確認も出来ます。
シーソー状のアラームON・OFFボタン
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▼ 考えられた操作性に感動
後は、時間が正確で、アラームがきちんと鳴ってくれれば満足なのですが、この時計はさらに細かい部分で感動させてくれます。例えば、目覚ましを止める際に、向かって左側、つまりアラームをオンにする側を押すと5分後に再びアラームが鳴る、いわゆるスヌーズになり、右側の赤い方を押すとアラームが止まるという仕掛けを持っています。機能自体はよくあるのですが、私はこの、スヌーズかオフかを自分の意思で選べるシーソー型のボタン構造に、大人の男の道具を感じました。他のブラウン製アラームクロックと一線を画す部分ですね。
さらに細かいことですが、この時計は立てると微妙に後ろに傾いています。この傾斜が文字盤のみやすさを助けているのです。 この、デザイン、機能ともに満足できて大人の余裕さえうかがわせる目覚まし時計ですが、実はブラウンでは製造を中止しています。というか、去年の12月に目覚まし時計の部門そのものがなくなってしまいました。
▼ ブラウンの目覚まし時計を探せ
だから、ブラウンの全てのアラームクロックは、この機種も含め、残っているのは流通在庫のみなのです。とはいえ、大量に流通していた商品ですし、まだ廃盤商品になって二カ月足らずですから、ヨドバシカメラやビックカメラなどの大手量販店や時計の安売り店などにはまだ残っているようです。見つけたら即ゲットでしょう。既に生産を終えているというのも、この時計の魅力を高めている気がしますね。
この機種ではないのですが、Metropolitan
GalleryやC.D.F.など、いくつかのサイトでもブラウン製のアラームクロックの販売が行われています。今のうちなら探せばネットでも入手するチャンスは多いようですね。
ブラウンの時計が手に入らない場合、アシストオンが扱っている「Wecker」という目覚まし時計もオススメです。この時計は、「Braun
quartz AB 40sl」と同じ、音がしないムーブメントを使っていて、しかも大が2000円、小が1500円とリーズナブルなのが何より魅力的です。
そのアシストオンに、2004年2月12日現在、「Braun
Quartz AB 40sl」が少量ですが入荷しています。最終入荷だそうですので、欲しい方は急いでアクセスしてみてください。
▼ ガイド納富の「こだわりチェック」
アラームの音で目が覚めて、でもまだ少しぼーっとしていて、枕元のブラウンの目覚まし時計に手を伸ばします。その時、シーソータイプのボタンの左側を押せば5分後にまたアラームが鳴り、右側を押せばアラームが止まるのですが、そこで、どちらを押そうか考える一瞬が大好きなのです。そして、どちらを押しても偶然押したような気分になれるシーソー形状のボタンであるという部分に目覚まし時計の本領を感じます。そんな、起きるための意志を確認させてくれる時計というのもそうは無いので、見つけたら即買っておくべきアイテムの一つでしょう。
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