WEBでしか買えない880ドルウォッチ

RED8
RED8
クォーツ、ステンレススティールケース
880ドル

クリスチャン・ベダという名をご存じだろうか。かつて自身の名を冠したブランドで成功を収めた人物である。その彼が新たにスタートさせたのがこの「RED8(レッドエイト)」。単に新しいだけでなく、コンセプトから販売方式までアイデアがふんだんに盛り込まれた時計なのである。

デザインはシンプルかつスポーティ。200m防水のケースは、逆回転防止ベゼルを備える。ひときわ印象を際立たせているのが、ベゼルの四方位に大きく記された4つの言葉や、赤いハードプラスティックで覆ったリューズである。通常のバネ棒による固定方式ではなく、ケース裏面に通すだけのラバーストラップも秀逸なシステム。着脱は5秒で完了というから、じつに機能的で、なおかつ交換して楽しむにも便利だ。

裏蓋には、センターに大きく漢字で「赤八」と刻まれているのは一種の洒落だとしても、その周囲に記された“DESIGNED ON EARTH BY RED8WORLD - PRODUCED IN ASIA”の赤い文字は意味深長である。その言葉通り、パーツの製造や組み立ては中国で行い、ムーブメントの「I-MATIC」は、なんと日本製のオートクォーツを採用しているのである。

RED8
RED8
クォーツ、ステンレススティールケース
880ドル

「現在の中国の生産システムはスイスと遜色のないレベルに達している。その結果、高品質でリーズナブルな価格の時計づくりが可能になったのだ」と明言するクリスチャン・ベダ。実際に公言はしないまでも、時計メーカーがスイスメイドを謳いながら中国生産に依存している例は少なくないのが現状だ。ならば、自分の時計は逆にアジアメイドを誇らかに謳おうと考えたという。しかも、時代を読む目は、オンラインブティックという今の時代に即した販売スタイルにも表れている。この方式だと、流通や販売コストは抑えられ、しかも、消費者はいつでも世界のどこからでも購入が可能という利点がある。880ドルというリーズナブルな価格を実現するために、さまざまな工夫があったのである。

なにはともあれ、オンラインブティック「RED8WORLD」を訪れてみよう。さまざまな組み合わせから選べるモデルのバリエーションを見ているだけでも楽しいが、ユーザーがオリジナルデザインを作ってサイト内にストックできる「クリエイティブ・デザイン・センター」はじつに興味深い。2か月に1回、世界のユーザーによってこれらのデザインの投票が行われ、ベストデザイン賞に選ばれると時計が一本贈られるそうだ。裏蓋に記された“DESIGNED ON EARTH(世界でデザインされる)”時計という意味はここにあるのだ。

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