ポルシェやマセラティをもライバルとなりゆる

ジャガーXJ
7年ぶりにフルモデルチェンジを果たしたジャガーのフラッグシップ。サイズは全長5122×全幅1894×全高1448mmと旧型より全長22mm/全幅6mm大きく、12mm低くなった。全長5247mmのロングホイールベース(LWB)もラインナップする。日本にはスタンダードホイールベースモデルとして5リッター自然吸気(NA)エンジンを搭載したラグジュアリー(1000万円)、プレミアムラグジュアリー(1150万円)、ポートフォリオ(1320万円 写真)と、510psを発生する5リッタースーパーチャージャーエンジンのスーパースポーツ(1655万円)を用意。ロングホイールベースは、470psの5リッタースーパーチャージャーエンジンを積むポートフォリオ(1600万円)、510psの5リッタースーパーチャージャーエンジンを積むスーパースポーツ(1755万円)の2モデルとなる

伝統から先進へ。保守から核心へ。コンサバからスポーツへ。新型XJは、染み付いたこれまでのイメージ(それゆえ今さらながら惜しい、あの猫背スタイル! )を一新したかのように、従来とは180度異なるコンセプトのビッグサルーンへと大変身を計った。

そもそも先代は、アルミニウムボディの採用に代表されるように、決して時代遅れのサルーンではなかった。そのスタイリングを除いては。マニアには“頑固なまでのジャガーらしさ”と映ったカタチも、多くのカスタマーにとっては代わり映えしないものに過ぎず、次第に取り残されてしまったということだろう。

親会社が変わった、というブランドにとっての一大転機に呼吸を併せたかのように現れたXFシリーズは、だからジャガーの新たなるチャレンジだったはずである。そして、XFより上級のXJもまた、その文脈にあってさらなる刺激策を採ったのである。

というわけで新型XJのライバルは、M・ベンツSクラスやBMW7シリーズ、アウディA8だけではない。これらセグメントにおけるコアモデルに加えて、例えばポルシェパナメーラやアストンマーティンラピードといった最も尖った部類から、マセラティクアトロポルテ、ベントレーコンチネンタルフライングスパーあたりまでの拡大コアといったあたりも視野に入る。未試乗だが、スーパーチャージャー付きともなればパフォーマンスにおいてSクラスAMGはもちろんのこと、パナメーラターボやフライングスパーともいい勝負(場合によっては勝つかも)をするはずだ。

ジャガーXJ
細長いティアドロップ型のサイドウインドウをデザインの中心とした流れるようなエクステリアデザイン。パノラミックサンルーフや“猫の爪”のような形状のリアランプも備わった

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