“運転して心から楽しい”スピリットのあるクルマ
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'07年に復活したアバルトの第2弾モデルとなるアバルト500。フィアット500をベースに1.4リッターターボエンジンを搭載、スポーティなスタイルと装備が施された |
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アバルトのシンボルとなるサソリがあしらわれたエンブレム |
カタチと名前はほとんど伝統工芸の世界だし、ハイブリッドでもクリーンディーゼルでもないし、目新しいことなんて全くないクルマだけれども、“運転して心から楽しい”と思わせるところだけは、他のどんな最新モデルにも負けない。イマドキ貴重だし、大事に楽しみたいスピリットのあるクルマだと思う。ボクのイタ車贔屓を差し引いても……。
雨の富士スピードウェイ、ショートトラック。コース上は一部で川のように水が流れる悪コンディションだったが、500アバルトの楽しさをスポイルするまでには至らない。雨で滑るも楽しみのうち、と言わんばかりにコントローラブルな過激さを見せつけた。
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大きなエアインテーク、ディヒューザー一体型リアバンパー、ルーフスポイラーなどを装備するエクステリア。3つのターボ装備に必要なスペースを確保するためフロントエンドパネルは前方に移動されている |
フツウ、雨の日のサーキットなんてちょっと走ればもうクルマから降りたくなるものだ。それこそドリフトの練習でもない限り、よほどの目的意識がない限り、長居は無用。500アバルトを
イタリアで味見済みのボクでさえ「さっさと乗って帰ろうや、寒いし。2、3周くらいでええんちゃう、もう」とスタッフに漏らしていた。乗る前までは。
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インテリアもスポーティな仕上がり。アナログ式過給圧計を備える専用メーターパネルには、ギアシフトのタイミングを伝えるシフトアップインジケーターも採用される |
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専用デザインのヘッドレスト一体型レザースポーツシートが装着される |
サーキットでの走りについては
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