サーキットでも楽しめる“オトナのオモチャ”
大型エアインテークやオーバーフェンダー、バンパー、サイドスカート、スポイラーなどを装備。オプションで17インチホイールも用意された |
テストコースゆえ、周りを気にせずにフルスロットルを試みることができた。135psの1.4リッターターボエンジンは確かにパワフルだが、過激というほどではない。もう少し毒気があってもいい気もするが、それは純正チューニングキット“SS(エッセエッセ)”仕様にとってある?! SS仕様は180psという噂だから、相当に毒々しい走りをみせそう。ちなみに、ローンチ記念限定モデルは160psで出ることが確定しており、こちらも楽しみ(日本発売は未定)。何せ、1トン前後のクルマなのだから。
このサイズのクルマとしては、高速域でもかなり安定している上、ブレーキング時の姿勢変化も最小限。とにかく何の気兼ねもなくかっ飛んでゆき、そのままドーンとコーナーに迫ってゆける。高い速度を保ったまま、カックーンと頭の向きを変えてコーナーに突っ込んでいくのが、これほど楽しいクルマは他にない。オトナのオモチャとして、最高に楽しめる。
本国仕様には、マニエッティマレリと共同開発のテレメトリーシステムも搭載できるようだ。サーキットデータなどを保存して、あとから自分のドライビングを振り返ることができる。GT-Rの開発で活躍したシステムのエンターテイメント版だ。日本仕様にも期待したいが、どうだろうか。
アバルトは、まず今年中にグランデプントアバルトが日本に上陸する予定だ。500アバルトは来春。右ハンドルの予定もある。SS仕様も同時に入るらしいが、すぐに装着できるかどうかは未定。ヨーロッパでは、オーナーになってから1年もしくは2万キロでSSキットが購入可能という仕組みになっている。