マーケットの要望に応えて登場した高性能モデル

アウディTTS
最高出力272ps/最大トルク350Nmを発生する直噴2L直4DOHCターボを搭載するTTS。DSG(デュアルクラッチトランスミッション)のSトロニックと6MTが組み合わせられる

'98年に初代が衝撃のデビューを飾って以来、TTはSモデルとはまた違う、アウディ独自のスポーツ路線を象徴する存在としてユニークな地位を築き上げた。特に日本では、'06年に登場した第二世代が想像以上の人気を博している。

TT誕生10周年の今年、アウディは第二世代TTに“マーケットの要望に素直に応えた”4つのモデルを追加した。人気のTTシリーズに市場から届いた質問の多くは、「もっと高性能なTTはないの?」「2リッターのクワトロはないの?」「もっと安いTTはないの?」「ディーゼルのTTはないの?」、だったという。これらに応えるカタチで、272psのTTS、2.0TFSIクワトロ、1.8FSIのFF、2.0TDIクワトロ、の4グレードがイッキに加わった。日本市場へはこのうち、まずTTSが、送れて2.0TFSIクワトロも導入される予定である。

アウディTTS
ブラックを基調としたスポーティな室内。グレーで統一されたメーター類や2トーンのスポーツシートで演出された

ミュンヘン空港内にあるアウディフォーラムを起点に、TT追加グレードの試乗会が開催された。試乗コースはミュンヘン空港から本社工場のあるインゴルシュタットまでのアウトバーンおよびカントリーロード。新緑の季節を迎えて、特にロードスターモデルでのドライブにはもってこい。光をいっぱいに浴びつつ、緑と土と水の匂いを感じるドライブは、ヨーロッパの田舎を走る醍醐味だ。この季節はホワイトアスパラガス(シュパーゲル)が旨い!

ランチかディナーにシュパーゲルが供されることを期待し、生唾を飲み込んでから、TTSに試乗した。ノーマルのTTとはまるで違う派手な出で立ち。顔もすごいけれど、リアも迫力だ。アウディ史上最強の4気筒エンジンを積む(日本未導入のS3と同じ)。専用エンジンパーツをはじめ、大型タービン(ボルグワーナー製)や圧縮比下げで272psを実現した。横置き用クワトロシステムも最新世代となっている。

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