ローカルな味を楽しむには奥多摩へ

奥多摩ツーリング
緑豊かな奥多摩を、甲府盆地に向けて走る
ツーリングに出かけたいけど、たまの休日だからあまりハードな旅はしたくない。でも都会から離れて自然の中で思いっきり羽を伸ばしたい。そう感じている人におすすめしたいツーリングをご紹介。

行き先は、奥多摩を経由していく甲府の昇仙峡。ローカルな味が残る奥多摩で心が開放され、昇仙峡の絶景を前に日常の嫌な事が吹っ飛びます。気軽に楽しめる日帰りの旅へ、いざ出陣!

奥多摩は素朴でローカルな雰囲気が味わえる場所。奥多摩周遊道路は所々で舗装が新しくなり、減速帯が目立つようにはなっていますが、土地の香りやバイクから望む風景は昔のままを留めています。昔、走りに来たことがある人は、右に左に不規則に切り返すワインディング・ロードに懐かしさを覚えるのではないでしょうか。東京から奥多摩へは、中央高速道を使い、八王子インターで下ります。

奥多摩湖を過ぎると甲州街道はだんだん細くなり、峠道らしくなっていきます。鬱蒼とした木々の間を走り抜け柳沢峠を越えると、そこは塩山市。国道411号線から同市をかすめるようにフルーツラインを再び北上すると、目指す「ほったらかし温泉」はすぐそこです。

「ほったらかし」な名湯

ほったらかし温泉
あっちの湯からの眺め。箱根・伊豆の山々が目の前に大きく広がる
ほったらかし」という面白いネーミングのこの温泉は、平成11年開業という比較的新しい温泉。しかし開業当時には洗い場も脱衣所もなかったことから、「ほったらかし」と命名されたそうです(今は設備が整っているからご安心を!) 。観光地的な派手さはなく、かといって秘湯の一軒宿のように構えたところもないとても親しみやすい雰囲気の温泉で、その気軽さからか朝早くから地元のお客さんが次々とやって来ます。

また、注目すべきは営業時間。なんと、日の出1時間前から夜の11時まで営業しており、湯船に浸かりながら朝日に映える霊峰富士を眺め、そして夜は星空が天井という、自然の大パノラマを堪能することが可能です。

外湯には、「こっちの湯」と新設された「あっちの湯」の2つがあり、絶景を味わいたい!という方には、眼下に甲府盆地が見渡せる「あっちの湯」が断然おすすめ。

温泉揚げ卵
これが名物、温泉揚げ卵。暑い夏にはラムネとよく合う
目の前に広がる景色は、盆地の中に箱庭のように広がる古都・甲斐の美しい町並みや、箱根・伊豆の山々の美しい稜線、そして見渡す限りの紺碧の空。柔らかな湯にどっぷりと浸かりながら自然の大パノラマを眺めていると、しばし時を忘れ、全てを独り占めした気分になります。さわやかな高原の風はほてった体に気持ち良く、外湯ならではの魅力。肩肘張らないリラックスした気分を満喫するのにはぴったりの、ほったらかし温泉です。

また、ほったらかし名物の「温泉揚げ卵」 なるものが。外がサクサクで中はトロリの絶品! 立ち寄った際にはぜひご賞味あれ。

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