フェラーリからランボルギーニへ
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大谷さんのガヤルドのインテリア。シートのみならず、ダッシュボード、ドアトリムまで、全て本革だ。レッドとブラックのコントラストも美しい。 |
「白いガヤルドと2年前のモーターショーで出会い、衝撃を受けました。女性的な美しいフォルムをまとうフェラーリに対して、正反対ともいえる極端に鋭角的で直線基調のガヤルド。前衛的ながら、どことなく気品ある美しさがある。誰もが認めるであろう美の象徴でもあるフェラーリを追いかけてきた私には、正に衝撃的でした」。
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センターコンソールも本革。赤いステッチも効いている。 |
「軽やかに舞う跳ね馬とは正反対に、下からにらみ付けるような姿のファイティング・ブル。ハイパワー時代に突入しても後輪駆動にこだわるフェラーリに対し、すぐさま4WDを採用したランボルギーニ。フェラーリが赤一色だった時代には、ランボルギーニは黄色やオレンジなどの華やかなイメージカラー。そしてモデナ以降フェラーリにもカラフルな色が認知し始めると、ランボルギーニは一転してブラック&ホワイトへ」。
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バケットタイプのスポーティーな、レッドの低いシート。高いセンターコンソール。 |
「多くのメーカーがフェラーリを意識したスポーツカーを出すのに、ランボルギーニは絶対にフェラーリの真似をしない。むしろ正反対の方向へ進もうとするんです」。
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本革のドアトリムの、レッドとブラックのコントラスト。 |
「その反骨精神は受け継がれ、メーカーとしてビジネスでも成功している。ランボルギーニというデザインを含めたブランド自体に興味がわき、是非体験してみたい。そこでフェラーリではなく、ランボルギーニに乗ることに決めました」。プロダクト・デザイナーならではの視点が、大谷さんの興味をランボルギーニへ向けたのだろうか?
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高速を走るランボルギーニ ガヤルド。 |