カード紛失時の緊急連絡先とカード番号を控えること
旅先で一番困るのは、所持金の入った財布などを盗まれたり、失くしたりすることでしょう。できれば、現金やクレジットカードは分散して持ち歩く、一部はホテル客室内などにしつらえてあるセーフティーボックスに保管する、などの工夫が必要です。万一、クレジットカードが盗難や紛失にあった場合、一刻も早く、カード会社に連絡をとり、カードの使用を止めなくてはなりません。そのときに、カード紛失時の緊急連絡先と、カード会員番号を控えておくと慌てずにすみます。緊急連絡先は、24時間対応が一般的です。現地警察に被害届を出す前に、カード会社に急ぎ電話することをおすすめします。カード付帯保険の補償内容を確認しよう
海外旅行で役立つクレジットカード機能の一つに、カード付帯保険があります。一般にクレジットカードには、海外旅行保険と同等ないしは、それに準じた補償が付帯されています。まずは、ご自分が保有するクレジットカードに付帯する保険機能があるかどうかを確認。利用条件が、利用付帯であるか自動付帯であるかも調べましょう。なかには、旅行費用をカード決済しないと補償がつかないものや、補償の開始がカード発行後の1ヵ月からとしているものもあります。また、複数枚のカードを保有していても、補償額が合算とはなりません。一般に、カード付帯保険の補償は最長で90日(海外旅行保険は180日が通例)なので、現地で長引く入院などに見舞われた場合、経過した分が自費となります。
補償内容を確かめ、補償額が足りないようであれば上乗せタイプの海外旅行保険に別途加入するなどして補います。また、万一のときの連絡先などを控えておくようにしましょう。
ゴールドカードなどの上級会員の場合、補償が厚いのが通例です。しかし、一般のカード会員は、発行するクレジットカード会社により、補償内容や条件に差があります。そうはいっても一般カードは全般的に、付帯保険サービスを充実させる傾向にあるので、事前の補償内容確認を怠らないように。自動付帯の場合は特に問題はありませんが、利用付帯の場合はくれぐれも注意します。
なかには、クレジットカードを利用して購入した物品に対するショッピング・プロテクションのサービスを設けていることもあります。高額物品の購入で、壊れやすいものについては、そうしたサービス付きのカードを利用すると安心です。
キャッシュが足りないときには海外ATMを利用する
トップ・オブ・ヨーロッパと呼ばれるユングフラウヨッホ展望台にもATM機は存在する
海外のATM機は、おおむね英語か現地公用語での画面表示です。日本語を選択できるものは、ほとんどないといっても過言ではありません。海外ATM利用時に、画面上でPINを尋ねられたとき、PINは暗証番号をさします。また、現地通貨で金額を指定することになります。円ではないので、ご注意ください。