世界有数の地震国日本、その理由とは?
日本周辺にはこのようにプレート境界が入り組んで存在しています
「地震はなぜ起こるのか?」実はそれをご存知ない方は多いのではないでしょうか。地球の表面には、プレート(地殻)とよばれる薄皮が大きなブロックとなって移動しています。その境界線で起きるのがプレート境界型地震と呼ばれるものです。世界には地震のある国とない国が存在しますが、それは地震の主な発生原因となるプレート境界が近隣に存在するかどうかがその差になるわけです。
日本の周辺にはご覧の通りいくつものプレート境界が入り組んで存在しています。日本近海では海側のプレートが陸側のプレートの下に少しづつ沈み込むような関係になっていて、沈み込んだプレートの先端部分が巻き込まれていって、あるとき反発力によって跳ね上がります。この時、巨大な力が生まれて、時に巨大な津波を発生させ、甚大な被害を発生させるのです。このプレート境界型地震は数十年から数百年の間隔で定期的に発生することが知られており、関東大震災や十勝沖地震などがこれに属しています。これらのプレート境界型の地震は研究が進み、その規模や発生時期が、ある程度予測が可能になっている種類の地震なのですが、内陸型の地震についてはまだまだ「いつ」「どの程度の規模」かすら現在の研究では予測が不能です。この内陸型地震は「直下型地震」とも呼ばれることもあり、規模が小さい場合でも震源地近くでは大変な被害を発生させます。
このプレート境界型地震と内陸型地震の関係性もまだはっきりとはしていませんが「活断層」と呼ばれる地層の「キズ」がまれに動くことによって地震を発生させることがあります。阪神淡路大震災や新潟・中越地震などがこれにあたります。
実は多発している内陸地震
「最近、地震ないよね」と思っている人は多いと思います。というよりも地震の脅威を全く意識していない人が大半なのではないでしょうか。そういう人は一度気象庁や他の気象情報サイトをのぞいて見ていただきたいと思います。日本列島では毎日震度1から3程度の地震ならば数多く発生しており、その頻度は驚くべき数に達しています。
被害を発生させていないからと言って安心しないでください。日本の周辺のプレートからの圧力が大きく増していると考えている地震学者は数多く、その危機リスクは日増しに上昇していることは厳然たる事実なのですから。