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マドンナも乗る、オープンモデルなんていかがですか? キャデラックXLRをチェック

1000万円をオーバーするキャデラックから登場した新型オープンカー。買う買わないは別として、ちょっとその中身をのぞいてみませんか? なにしろその中身はけっこう女心をもくすぐるものですから

執筆者:森山 みずほ




ブルガリのメーターなど、女心をくすぐる超豪華装備で仕上げられたオープンカー、それが今回紹介するキャデラックXLRです。先に言ってしまうと価格は11,500,000万円!! そう一千万を越すクルマなんですねぇ。現実に買う、買わないは別として(私なんて間違っても買えませんが)こんなクルマがある、というのを女性だって話しのネタとして知っていてるだけでも良いと思うんですね。こういう「女性の・・」なんていうくくりのコーナーって、ついついコンパクトカーばかり紹介しがちなので、今回はあえてこういったクルマをピックアップしてみました。

キャデラックというと、なんだか叔父さんぽい・・などとちょっと保守的なイメージを抱いている人多くないですか? 確かに過去のキャデラックは実際に保守的だったし、アメリカンラグジュアリーカーと言ってもどうしても後席に乗るイメージが強いクルマでした。

ところがキャデラック100周年を迎えた2003年、この年に発表れさたCTSというクルマから、キャデラックはブランドイメージを変え、よりモダンなグローバルブランドとなることを目指しました。その変化は、まず誰が見てもすぐにわかるデザインに表現されています。ちょっとシャープで、男っぽいけれどどこか色気も感じる、なんとも独特なデザインがキャデラックのスタイルとなったのです。個人的にはフロントマスクがもっともその変化を表現している気がします。

それともう一つ、車名も今までのようにセビルとかドゥビルなどに対し、XLRとかCTSなどといった、アルファベット表記のネーミングを使っているのも、グローバル性の表れの一つなんです。

さてさて前置きが少々長くなりましたが、実際に車内に乗り込み最初にニヤケさせられるのがメーターリングに記された「BVLGARI」の文字。1999年のデトロイトショーで見たコンセプトモデル(このXLRのベースなったモデル)の頃からこのブルガリのメーターは採用されていて「スゴイ」と感動したのを覚えています。そして翌年、2000年のジュネーブショーで発表されたコンセプトカー・イマージュにはより「BVLGARI」のメーターが映えていました。私事ですが、実はその姿がどうしても頭から離れずに、ショー終了後のジュネーブの市内で見つけたブルガリショップでふらふらと時計を買ってしまったほどインパクトがあったのを覚えてします。そしてそのインパクトが現実の市販モデルに採用されているのだからたまりません。

ちなみにメーターの他、リモコンキーもブルガリのデザインのもの。DVDのナビが標準装備されていることもあり、ブルガリ製の時計が装備されていないのが、ちょっと残念な気もしたのですが。
 
ところで、なぜアメリカ車のキャデラックにイタリアブランドのブルガリが協力することになったのでしょうか?

実は現ブルガリの社長であるトラーパニ氏は個人でキャデラックなどのアメリカ車を愛用するほど大のアメリカ好き。そしてキャデラック側も、長い歴史があり、常にクリエイディブでモダンなアイテムを創り出すブルガリがキャデラックのイメージと合うことで、お互いがお互いに興味を持ち合ったことからこのジョイントが始まりました。
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