昨年の東京モーターショーで突然発表された、シトロエンのインポーターの移行。約30年の歴史を持つ新西武自動車販売から、新たに設立される日本法人シトロエンジャポンに輸入業務が移される。新体制がスタートするのは今年の4月というから、その日まであと2カ月あまりとなった。
ところがモーターショーでの発表後、情報がほとんど出てこない。シトロエン・オーナーの中には不安に思っている人もいるだろうし、そうではない人も気になるところだろう。現にこのサイトの掲示板にも、この件に関する投書がきている。
もちろん僕も同じ気持ちだ。そこで年が開けたのを機に、いろいろ取材してみることにした。その結果いくつかの情報が集まった。内容の多くは不確定なものだが、とりあえずみなさんに安心してもらうために、現時点で分かっていることを報告していくことにする。
まずお伝えしたいのは、現在ある販売店はほとんどが4月以降も残るということだ。シトロエンのディーラーは、東京都と神奈川県の一部が新西武の直営であるほかは、すべて独立した組織になっている。これらは、契約を結ぶ相手が新西武からシトロエンジャポンに切り替わるだけで、それ以外はほとんど変わらないと思っていいだろう。
それでは新西武の直営店はどうなるのかというと、こちらも残る。実は今回のインポーター移行と同時に、同社は販売業務からも撤退するといわれている。会社そのものがなくなってしまうというわけだ。しかしディーラーはなくならない。違う会社が経営するためで、拠点は残るし、業務内容もほとんど同じとなるはずだ。