FIAT(フィアット)/フィアットの試乗レビュー・車種情報

やっぱりテールランプ、変わってました プントHGT試乗

ビッグマイナーチェンジしたプントの最上級スポーツモデル、HGTの日本仕様に試乗してみました・・・。

執筆者:西川 淳


まずは、みなさんにお詫びです。
新型フィアットプントの5ドア試乗記で、日本仕様はテールランプが変わっていない、という趣旨の報告をしましたが、間違っておりました!

日本仕様の3ドアHGTを見てビックリ。テールランプ、変わっているのです。でっかいタイプに。あれれ・・・、ということは。


↑やっぱりテールランプ、変わっていました・・・

そう、ボクの大きな勘違いで、3ドアモデルのテールランプは変更になり、5ドアのテールランプについては大きさそのものは変わっていなかったのですね。すみません。5ドアの試乗記に関しては、記述を変更させていただきました。ご了承ください。


↑プントの最上級グレード、HGT

さて。気を取り直して、3ドアHGTの6MT試乗記と参りましょう。

従来は日本向けに特別に”アバルト”のエアロをまとったスポーティモデルとして販売され、のちにイタリア市場でも買えるようになった最上級グレードでしたが、今回は本国市場と同じ位置づけのHGT(アッカ・ジ・ティ)として導入されました。

見た目の印象は、随分とマイルドになっています。エアロパーツなし、なので当然といえば当然ですが、正直言うと本来は、これぐらい控えめな方がイタリアン・コンパクトらしいと思うのです。

もっとも、カオがフツウになったのは、やっぱりいだだけませんし、太くデコレーションされたリアランプもとってつけたようで”?”。骨太でスタイリッシュという独特なシルエットが台無し、だと個人的には思いますね。

メカニズムに変更点はありません。従来同様に130psの1.8リッター直4DOHCを積み、5MTで操ります。

いわゆるホットハッチですから、前回乗ったスピードギア以上にワクワクできるかと思いきや・・・。ちょっと盛り上がりに欠けるクルマでした。

確かに、ホールド性のいいシートに身を任せ、ちょっとしたワインディングに向かうと、スピードギアとは違う次元の走りを楽しむことができます。硬めのアシのセッティングからくるキビキビ感や、タッチのいいブレーキ、デアシの良さなどは、HGTならではでしょう。でも、正直に言って、バランスがイマイチ、なんですね。

アシの硬さにしても、ワインディングを走っている分にはいいのですが、街中では妙にコツンコツンと硬い。だからといって高速巡航でしっとりくるかというと、さらにハネる。安定性もイマイチ。

総合的に見て、スピードギアの方が、クルマとしては数段上だと感じました。アシのセッティングをもう少し煮詰めて、1.8リッターらしい中間トルク
をキッチリ感じさせてくれるギア比を採用すれば、積極的にオススメできるクルマになったと思うのですが・・・。


↑240km/hまで刻まれたホワイトシルバーのメーター

バランス悪いな、なんて思っていると、スピードギアでは”質感をデザインでカバー”なんて評価できたインテリアも、何だかアラばっかり見えてくるんです。シルバーの塗装なんて、ちょっと首を傾げたくなりますしねえ。

新しいパンダとかに乗ると、”ああ、フィアットってこの路線(=庶民の楽しいアシですな)で突っ走ってくれよ”と手放しで応援したくなるのですが、屋台骨のプント、その最上級グレードがこれじゃ、がっかり・・・。

やっぱり、いっそエアロパーツのアバルト仕様で誤魔化した方が良かったのかも知れません・・・。
※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。

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