試乗したのは1.2Lエンジン搭載の5MTモデル。おそらく来年半ばに予定されている日本導入時には2ペダルマニュアルのデュアロジック・ギアボックスが輸入されるだろうが、現時点ではまだイタリアでも発売されていない。
乗った印象は、元気に走るのひとこと。4人乗車でもグイグイ、モンテカルロの山道を駆け上がる。エンジンは元気よく、うるさい。それでもこれでいいじゃないか、と思えるのはやはりチープな潔さという雰囲気のなせるワザか。
それ以外に特出した印象は残らないけれども、その分、早く馴染む。実用上不満な要素は1つもない。セカンドカーにオシャレに乗りこなす。そう思いたくなるクルマである。
ヨーロッパでの評価は高い。カーオブザイヤーやヨーロピアンベストなどを受賞。ボローニャショーでは近日発表されるであろう、SUVや4×4といった派生モデルも展示された。さらにはイタリアラリー選手権用のパンダアバルトまで発表されている。
フィアット、起死回生の1打となるか。期待は大きい。
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