先日閉幕したジュネーブ国際モーターショウ。どいらかといえば実用車のモデルチェンジが目立つ地味めのものだったが、それでもいくつかのイタリアンエキゾチックカーが出展され注目を集めていた。
例えば、ピニンファリーナは、ベースこそシトロエンだったが、非常にエキセントリックで未来感に溢れるスーパーカー、オセーを展示。その他、エンツォ・フェラーリ生誕100周年を勝手に祝したフィオラバンティF100のスパイダーバージョンやすでに日本上陸を果たしたと言われるパガーニゾンダなど、モーターショウの花(徒花??)スーパーカーは健在であった。
中でも注目を集めたのが、ランボルギーニのブースに飾られた見慣れない色のディアブロ2台。カタチこそすでに日本にも輸入されているディアブロ6.0と変わりないが、茶紫と金という風変わりな色合いで周囲を圧倒したのが、正真正銘最後のディアブロである6.0SEだったのだ。
例によって、サイドウィンドウから見えるプレートにはシリアルナンバーがふられ、Diabro6.0SEという文字が誇らしげに光る。ちなみに、金色がn.01で茶紫がn.02。
外見上ではおおきな違いは見あたらないが、リアのランボルギーニエンブレムがグリル中央に配されていて、VTエンブレムが取り除かれている。
さて、90年に発表されて以来、様々なバージョンが誕生したが、いよいよこれが最後のディアブロとなった。夏までは、このSEモデルを注文の続く限り生産するらしい。となれば、気になるのは次期型モデルだが・・・。
昨年秋に筆者がランボルギーニを訪れた際、ある本社スタッフから聞いた話によると、現在建設中の新社屋およびミュージアム、スーベニアショップが感性する6月頃に、竣工記念と同時に新ランボルギーニを発表する、というものだった。
一時期、もっこりしたエアインテークを持つ試作車が目撃されたこともあったが、結局その案は親会社のアウディによって破棄され、まったく違うスタイルのものになったという。
試作部門のFRP整形ブースには、やけに丸みを帯びたフロントカウルが転がっていた、ことから考えると、アウディ主導のデザインとなっている可能性も高い。実際に、風洞実験などはアウディ本社の施設で行っているという。
いずれにしても、今年中にはディアブロ後継車を見ることが出来るのは確実。初夏以降のイタリア発ニュースに期待したい。なお、フェラーリ360モデナの対抗馬として、年間3000台以上の生産を目論むベビーランボルギーニは再来年に登場する予定。従業員の増員計画で、2003年に大幅な採用増を見込んでいることからもそれは明らかだ。
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