ジャガー/ジャガー

上品にスポーティ度を増したXKシリーズ(3ページ目)

ジャガーのスポーティモデルXKシリーズがマイナーチェンジし、12年ぶりに一新された5Lエンジンが与えられた。また、これまで限定モデルに与えられていた「ポートフォリオ」のネーミングがカタログモデル化された。

岡本 幸一郎

執筆者:岡本 幸一郎

車ガイド

視覚・触覚に訴えるポートフォリオ

価格は、ポートフォリオ クーペが1,350万円、ポートフォリオ コンバーチブルが1,450万円
一方のクーペのポートフォリオ。XKたるもの、もともと装備はハイレベルであってしかるべきところ、ポートフォリオはさらに視覚・触覚に訴える部分の満足感が引き上げられています。レザーシートは、より上質なソフトグレイン パーフォレーテッド レザーシートとなり、さらにBowers&Wilkinsプレミアムサラウンドサウンドシステム、フィギュアドエボニーウッド&アルミニウム パネル(別仕様も用意)、アクティブフロントライティング、19インチアロイホイール(試乗車はオプションの20インチ仕様)などが標準装備されます。

20インチの「Kalimnos」アロイホイールはオプション。20インチを履くとは思えないしなやかな乗り味は、XKRよりもコンフォート新しくなったエンジンは、NAのほうも素晴らしい。そもそもこれほどの排気量のエンジンなんだから、力がないと困るのですが、フィーリングが絶品なのです。軽いタッチのペダルを踏み込むと、滑らかに走り出し、スーパーチャージドのようにドーンと押し出すではなく、伸びやかに上まで吹け上がっていきます。繊細な回転フィールに、むしろこちらのNAエンジンに進化の上がり幅の大きさを感じた次第です。

AJ-V8GenIIIのNAエンジンは、最高出力283kW(385ps)/6,500rpm、最大トルク515Nm(52.5kgm)/3,500rpmを発生
このクルマのライバルというと、メルセデスのSLクラスやCLクラス、BMWの6シリーズ、あるいはアストンマーティンあたりも挙げられるかと思いますが、XKシリーズは、内容の濃さのわりに、価格が安いのではないかと思うのです。むろんガイドにとっては新車では買えない世界の話なのですが、もし買えるとしたらXKシリーズ、そしてこの新しいポートフォリオを選ぶことでしょう。
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