新しい形のモビリティ
電動メタルトップを備えた小型2シータースポーツ。グラスルーフ採用なので、クローズ時でも開放感溢れる空間を堪能できるそう |
スズキのブースでステージ上の主役になっているのが『SUSTAINABLE MOBILITY (PIXY+SSC)』。軽自動車型の移動ツール『SSC』に一人乗りの低速移動ツール『PIXY』を載せた、新しいモビリティの形の提案です。スズキの構想は、軽自動車型やスポーツカー型、はたまたボート型の器を用意して、『PIXY』に乗る人があらゆる形態の移動ツールと接続・合体して移動していくというもの。遠い未来にもしもこれが実現化すれば、『PIXY』に乗ったままで船やクルマなどの様々な移動ツールにとっかえひっかえ乗り換えることができるようになるかしれませんね。
あのクルマに強力なライバルが出現!?
大きく切れ上がったヘッドライトが印象的。『パレット』という車名は、絵の具をのせるパレットのように多彩なライフスタイルに対応することに由来 |
まだあくまでコンセプトカーの段階ですが、市販化されたあかつきにはダイハツ・タントの強力なライバルになりそうなのが『PALETTE』。高く広いキャビンに、両側パワースライドドアとフラットなフロアを備えた軽自動車です。早速プレスデーの会場で展示車を覗いてみたところ、かなりの完成度。市販化される日もそう遠くはないのではないでしょうか。
着せ替え可能なタフローダー
トラックにもSUVにも変身する”クロスユーティリティビークル”の提案形。小型ピックアップっぽくて、個人的には興味津々です |
軽トラックのキャリィの”実用性”と、ジムニーやエスクードの”走破性”。このふたつのDNAを受け継ぐタフなコンセプトカー『X-HEAD』も登場。ユニット式の荷台を取り替えれば、大人2人が寝泊りできる“キャンパー”、街乗りをクールにこなす”ファッション”、救難や救助を目的とした”レスキュー”など様々な表情に変化させることが可能。このクルマのように土台はひとつだけれど、仕掛けを取り替えることで自分好みのクルマに作り変えるという手法はこれからどんどん増えていくはずです。
先般のフランクフルトモーターショーで登場した、世界戦略車の第2ステージとなる新型『スプラッシュ』も出展。また、2008年シーズンから本格参戦するWRCに向けて、「ラリー・ド・フランス」、「ウェールズラリーGB」の2戦にテスト参戦する『SX4 WRC 2007』も参考出品されています。小型車市場でますます元気なスズキブースは、コンパクトカー好きには見逃せません。
さて、前回から2回にわたり、2007年東京モーターショーで見逃せない国産コンパクトをご紹介してまいりました。次回は輸入車ブースの注目コンパクトにフィーチャーしていきますので、お楽しみに!