マニュアルを運転するという悦び
マニュアル初心者から上級者までが、運転を心から愉しむことができるマツダ・ロードスター |
渋滞が面倒くさいから。妻や彼女が運転できないから。そんな理由でMT車をあきらめAT車を選ぶ人は後を絶ちませんが、シフトチェンジしながらクルマを思うままに操る愉しさには、抗い難い魅力があるものです。とはいっても日本の狭い道路では、大排気量のスポーツカーではかえってフラストレーションが溜まるのも事実。そこでMT車を堪能するのに最適なクルマがコンパクトカー。
小さなエンジンを積んだ小さなボディを、存分に操りつくす悦びは絶品。シフトノブを握りクラッチをいなす愉しみを知っている大人の男であれば、今こそ欲望のおもむくままにマニュアル車を思う存分味わいつくしてはいかがでしょうか。
日本の道でMTを操るのにオススメなコンパクトカーといえば、このクルマを置いて他にはありません。そう、マツダ・ロードスターです。ライトウェイトスポーツの楽しさをこれほど多くの人に教えたクルマは他にないでしょう。なにしろ世界一売れた2人乗り小型オープンスポーツカーとして、ギネスブックにも認定されているのですから。初代が登場するやいなや「2座オープンは一部愛好家のための高級車」という概念を打ち破り、Z3やボクスター、そしてSLKという錚々たる追随車を生み出したのは有名な話。
世界中の人々から愛される理由、それは何を置いてもその操作性の楽しさにあります。軽くてコンパクトなボディを、小さな排気量のエンジンをめいっぱい回して振り回す。パワーがそんなに無いからこそシフトをこまめにチェンジして、クルマと常に対話をする。それはつまりマニュアルドライブの魅力の原点なのです。
「人馬一体」感をお手頃価格で
昨年のフルモデルチェンジで3代目へ生まれ変わったロードスターですが、その根底に流れる原始性は全く変わりません。重量物はなるべく車両中心近くに配置し、クルマが軽快にコーナーを曲れるようにした設計。見た目や仕掛けのギミックよりも、見えない部分に徹底的にコストをかけるエンジニア魂こそが、初代から新型へと連綿と受け継がれる魅力である「人馬一体」感を生み出しているのでしょう。運転する悦びを存分に堪能できるライトウェイトスポーツカーが、220万~280万円(車両本体価格、税込)というお手頃なプライスを掲げているのも嬉しいところ。「このクルマを手にいれるほんの少しの勇気を持てば、きっと、だれもが、しあわせになる」。初代ロードスターのカタログの一ページ目に踊るこの言葉は、きっと、新型ロードスターにも間違いなくあてはまります。
ちなみに先般ハードトップ仕様も登場していますので、是非チェックしてみて下さい。
さて、マニュアルは運転が愉しいだけではなく、女性にもモテるんだとか!?
次のページでその真相を探ります。