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現状ベストバイの高級SUV

アウディQ5はGLKクラスやX3、ティグアン、多数の日本製SUVが属する激戦区に投入された。高いのは高いが、価格以上の価値がある。

塚田 勝弘

執筆者:塚田 勝弘

車ガイド

燃費もいい!

フロントビュー
アウディQ5のラインアップは、2.0TFSIと3.2FSIの2本立てで、両グレードともにクワトロ、つまり4WDになる。価格は2.0Lが569万円、3.2Lが660万円。写真の2.0L Sラインは617万円。サイズは全長4635×全幅1900×全高1660mm

テストコースでのレポートはお届けしたが、じっくり公道を走る機会を得たので、今回はアウディQ5の魅力についてご紹介したいと思う。

アウディといえば、「技術による先進」というフィロソフィーが根底に流れている。輸入車受難の時代の最近の好調ぶりは、先進技術によるところが大きい。アウディQ5 2.0Lの10・15モード燃費は、10.6km/Lと輸入SUVではダントツだ。グループのVWティグアンでさえ9km/L台にとどまる。今回約390km走ったが、高速区間が多かったとはいえ、渋滞にも遭遇して8km/L台後半の平均燃費をたたき出したのは、看板に偽りなしといえる。最新のアウディQ5の数値は、「2010年燃費基準」を最も多くクリアする輸入車銘柄なのもうなずけるというもの。

10mで分かる高級感

リヤビュー
落ち着きと躍動感が同居するフォルムは、Cd値0.33というSUVとしてはトップクラスで省燃費に貢献。LEDストップランプも先進的なイメージに寄与
アウディの魅力は先進技術だけでなく、プロダクトに貫かれる高い質感。高級ブランドというイメージを世間というか日本に認めさせたのは、ここ10年くらいだろうが、A3だろうがR8だろうがまったくブレがない。販売店のしつらえからサービスにいたるまで、イヤミがないクールな雰囲気が漂う。

だからQ5に乗ると、全方位隙ナシの緻密さが乗員を包むのがすぐに分かる。10mも走れば、ウルトラスムーズな加速や足の動きなどに唸らされてしまう。最近はQ5に限らず、どのモデルもそうなのだが。

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